
10番ティーショットを放つ金沢志奈(カメラ・今西 淳)
◇女子プロゴルフツアー NEC軽井沢72 第2日(16日、長野・軽井沢72G北C=6625ヤード、パー72)
18位で出たプロ9年目の30歳、金沢志奈(クレスコ)が7バーディー、1ボギーの66をマークし、通算9アンダーで首位と1打差の3位に浮上した。「前半はあまりいいゴルフじゃなかったけど、後半はドライバー、アイアンもよくなって、チャンスにつけることができた」と振り返った。
10番で4メートルを沈めて流れを引き寄せると、「インパクトの時に体が開いていたので、そこを修正した」というショットがさえた。12番パー3では6番ユーティリティーでの第1打をピンにからめてスコアを伸ばした。17番パー3は9番アイアンで30センチにつけ、18番は158ヤードの第2打を7番アイアンで1メートルに運び、連続バーディーで締めた。
オープンウィークだった2週前、男子ツアーのリシャール・ミル・チャリティーのペアマッチに参戦。石川遼と組み優勝した。日本ツアー通算20勝の石川とのプレーから学ぶことは多かった。「体も大きいし、距離も飛ぶ。アグレッシブなゴルフをされる。私はけっこう守りのゴルフなので、反対のプレースタイルだなって思った。見習いたいと思った」。トレーニングにも、よりいっそう身が入るようになった。
2日に渡ったペアマッチのラウンド中は「ウェッジ何本入れているの?」といったクラブセッティングについて会話を交わし、スイングを大きく変えたときの話などで盛り上がった。プレーの助言については「おこがましくて聞けなかった。聞けばよかったな…」。ちょっぴり後悔している。「本当に素敵な方で、やっぱりスターだなって思った。見ていてファンになるような」。ギャラリーへの振る舞いなど、同じプロゴルファーとして大いに刺激を受けた。
5月のSky RKBレディスで、最終日11番終了時に4打のリードを得ながら逆転負けを喫した。「明日は伸ばし合いの日になると思うので、ついていけるように精いっぱいベストを尽くして頑張る。今年こそは優勝したいって毎年思っている。そこを意識しながらプレーしたい」。悲願の初優勝へ、アグレッシブに攻め抜く。