菅楓華「最後まで自分を信じて戦うことができた」 逆転で涙のツアー初優勝 プロ2年目の20歳


17番でバーディパットを沈めキャディーとグータッチする菅楓華(カメラ・宮崎 亮太)

17番でバーディパットを沈めキャディーとグータッチする菅楓華(カメラ・宮崎 亮太)

◆女子プロゴルフツアー ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日(28日、宮城・利府GC=6590ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 2打差10位で出た菅楓華(ニトリ)が逆転でプロ初優勝を飾った。8バーディー、1ボギーの65をマークし、通算9アンダー。今季の開幕から2試合連続で2位に入るなど惜しい戦いが続いていたプロ2年目の20歳が、終盤までもつれた後藤未有(大東建託)、神谷そら(郵船ロジスティクス)、穴井詩(らら、ゴルフ5)との争いを制した。

 優勝インタビューで「開幕戦から優勝争いの経験をたくさんして、勝ちたい気持ちが強かったけど、中盤戦はなかなか優勝争いに加われず、すごく苦しい日もあったけど、最後まで自分を信じて戦うことが今日はできた」と喜びを語った。

 最終組の3つ前からスタートし、3連続バーディーで波に乗った。14番終了時点で7アンダーで4人がトップに並ぶ大混戦。菅は17番で2メートル半近いチャンスを決めきり、18番パー5で第3打を1メートル弱にからめる連続バーディーで締めた。単独トップでホールアウトし、後続の結果を待った。プレーオフに備えて球を転がしていた練習グリーンで入谷響らに祝福されると涙があふれた。

 クラブ契約を結ぶダンロップの大会で、歓喜の瞬間を迎えた。小学1年生のときに両親からもらったクリスマスプレゼントはゼクシオのクラブだった。10位で終えた初日のラウンド後には「ゴルフを始めてからずっとダンロップさんを使っている。昨年、安田祐香さんがホステスプロとして優勝しているので、可能性はあると思うので頑張れている」と語っていた。恩返しの1勝となった。

 ◆菅 楓華(すが・ふうか)2005年5月17日、宮崎市生まれ。20歳。宮崎・日章学園卒。6歳でゴルフを始める。23年11月のプロテストに一発合格。ルーキーイヤーの昨季はツアー22戦に出場し、トップ10入り4回。メルセデス・ランクは63位だった。得意クラブはアイアン。趣味はカラオケとダンス。168センチ、64キロ。

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