
宮里藍さん(前列中央)主催のジュニア大会に参加した選手たち(大会事務局提供)
女子ゴルフで元世界ランキング1位の宮里藍さんが主催するジュニアゴルフ大会「第6回 宮里藍インビテーショナル Supported by SUNTORY」が9月26日から3日間、栃木・サンヒルズCC・EASTコースで開催された。
大会から推薦を受けた中学1年生以上、高校2年生以下の女子選手34人が参加。26日、27日の2日間は、藍さん自身が学んできたゴルフメソッド「VISION54」を絡めたレッスンを選手と保護者を対象に行った。藍さんは体調不良のため2日間は、リモートで選手や保護者からの質疑応答に対応。「18ホールの間の感情の起伏の整理や、波を小さくすることでエネルギーをセーブすることができる」など、選手たちには感情の整理の大切さを説いた。会場内では国内男子ツアー1勝の兄・聖志が司会役を務め、サポートした。
また、バドミントンの2012年ロンドン五輪女子ダブルス銀メダルの藤井瑞希さんもゲスト参加。日本代表コーチを今年から務めており「試合後、まずどう感じたかを選手に聞く。聞くだけでもだめだし、伝えるだけでもだめ。話す時間をすごく取りますね」と保護者に対し、選手とのコミュニケーションの取り方についての助言などを行った。
27、28日には36ホール(6229ヤード、パー72)のストロークプレーでの競技会を実施した。藍さんも最終日はコースに入り、選手たちのプレーを見守った。信藤希が通算5アンダーで優勝。2026年の国内女子ツアー、宮里藍サントリーレディス主催者選考会出場権も獲得した。表彰式で藍さんと記念撮影した信藤は「優勝を狙ってこういう結果だったので、自信にもつながりました。恐怖心に勝てたのがつながったのかなと思います。VISION54で習った気持ちの切り替えとかで、いい流れでこれたのがよかったと思います�\x8Dとほほ笑んだ。
藍さんは「ほっとしています。いろんな方のご協力のおかげで無事に3日間完走できて。何より選手の皆さんが『本当に勉強になりました』って声をかけてくれたので、一番の励みになりました。何かしらこの大会を通じて、自分のゴルフに関して新たな気づきにつながる、小さなきっかけになってくれたらいいなと思いながら対応させて頂きました」と大会3日間を総括した。