松山英樹「いろんなことを考えながら打ってしまった」14番で痛恨トリ 最終日浮上へ雨中の“特打”


18番、雨の中第2打を放つ松山英樹 (カメラ・堺 恒志)

18番、雨の中第2打を放つ松山英樹 (カメラ・堺 恒志)

◆米男子プロゴルフツアー ベイカレント・クラシック・レクサス 第3日(11日、神奈川・横浜CC=7315ヤード、パー71)

 第3ラウンドが行われ、28位からスタートした松山英樹(LEXUS)は5バーディー、1トリプルボギーの69で回り通算4アンダーとし、トップと8打差の22位で最終日を迎える。

 朝から冷たい雨がコースを濡らす難しいコンディションに見舞われながら、前半だけで3つ伸ばすと、10番から3ホール続けて1パットのパーでしのいでいった。13番で第2打を1メートルにからめ、6アンダーに乗せた。上位の背中が見えてきた右ドッグレッグの14番で見たのは悪夢だった。

 ティーショットは右のブッシュへ消え、結果ロストボールとなった。暫定球として打った第3打は左へ曲がり、6オン1パットのトリプルボギーを喫して一気に後退した。「あそこで(トップと)6打差というのが見えて、欲が出てしまった」と苦笑い。「3日間ずっと右にミスをしているので、いいスイングができればと思っていたけど、あと1つ2つ、欲を言えば3つ伸ばせて終われればというところで、いろんなことを考えながら打ってしまった」と後悔した。

 ショット全般の感触は、いいとは言えない。「アイアンもそうだけど、全部がうまく調整できていない。バーディーが取れているところも、なんとなくチャンスについている感じ。自信を持って打てていないのでそこは苦しけど、明日完全に一致させられるようにしたい」と前を向いた。

 メジャー2勝で東京五輪金メダリストのザンダー・シャウフェレ(米国)ら2人が並ぶトップとの差は8打。「上の人は調子がいいはずなので伸びると思う。チャンスがあるかと言われたら厳しいけど、60台前半のスコアを出せるように頑張りたい」。取材を終えると練習場に直行。ドライバーを中心に1時間打ち込んだ。雨に打たれながら、途中、上着を脱ぎ半袖になって一心不乱に球を打った。熱のこもった“居残り特打”を、最終日につなげる。

最新のカテゴリー記事