賞金トップ23歳、今季初1億円超 座右の銘は「コツコツが勝つコツ」金子駆大、今季2勝目


今季2勝目を挙げトロフィーを手にする金子駆大(カメラ・今西 淳)

今季2勝目を挙げトロフィーを手にする金子駆大(カメラ・今西 淳)

◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日(16日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)

 プロ6年目の金子駆大(こうた、23)=NTPホールディングス=が今季2勝目。首位から出て2バーディー、ボギーなしの68で回り、パー70における大会コース記録の通算17アンダーで制した。優勝賞金4000万円を獲得し、今季ツアーで初の1億円超え。賞金ランクトップに浮上し、残り3試合で初の賞金王獲得を目標に掲げた。

 4日間合計で歴代最多3万3164人が来場した大会の主役は金子だった。初優勝した5月の関西オープンに続く2勝目。「今週は、今年で一番くらい自分のゴルフが仕上がっていた中で優勝できて自信になった」とかみしめた。

 難コースで得意の耐えるゴルフが必要な今大会は「勝つ気でいく」と周囲に予告。2位に5打差の首位で出て2、3番で連続バーディー。4日間のパーオン率83・3%は大会1位の安定したプレー。2日目から3日連続ボギーなしで「ほぼ完璧なゴルフができた」と自賛した。

 座右の銘は「コツコツが勝つコツ」だ。かつて松山英樹(33)も教わった目沢秀憲コーチ(34)に昨年から師事し、スイングやマネジメントを学んだ。「お金をかけて結果が出るならそれでいい」とパット、ウェッジの専門コーチやトレーナーを惜しまずに雇い、細部にまでレベルアップを求めてきた。

 賞金は1億円を超え、今季初のランク首位に浮上した。最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(12月4~7日、東京よみうりCC=報知新聞社主催)まで3戦全て「優勝するつもりでやる。賞金王になれるように頑張る」と強い決意を語った。(星野 浩司)

最新のカテゴリー記事