中島啓太 菅野智之は会うだけで「燃える」人 米ツアー開幕へ闘魂もらった…単独インタビュー


24年1月、当時巨人所属の菅野(右)とハワイで合同自主トレを行った中島

24年1月、当時巨人所属の菅野(右)とハワイで合同自主トレを行った中島

 米男子ゴルフツアーは15日に始まるソニー・オープン(ハワイ州ワイアラエCC)で開幕する。今季から新たに本格参戦する中島啓太(25)=フリー=が14日までにスポーツ報知の単独インタビューに応じ、ルーキーイヤーへの意気込みを語った。2023年の日本ツアー賞金王は昨季欧州ツアーでランキング14位に入り、有資格者を除く10位以内に付与されるツアーカードを獲得。親交が深い菅野智之投手(36)の存在を励みに、米国で輝く。(取材・構成=高木 恵)

 過去の2度とは少し違う。3年ぶり3度目のソニー・オープンに、中島はツアーメンバーとして臨む。

 「いいスタートダッシュを切りたい。2月に2試合あるシグネチャー・イベントの出場資格を取るためにも最初のスタートダッシュは大事。予選は(2022、23年の)2回とも落ちていないので、相性は悪くないと思うけど、レベルも高いので、自分のゴルフをできるようにしたい」

 ジュニア時代から海外志向は強かった。目標にしていた米ツアー(PGA)に、欧州経由で乗り込む。

 「PGAで戦うためにやってきた。PGAで戦うためにプロになったみたいなもの。2年間欧州でやってきたことは自信になっている。ただ、PGAはすごい世界だと自分の中でフィルターがかかってしまっているので、そこを突破していきたい」

 23年に日本ツアーで賞金王に輝き、24年は欧州ツアーで1勝を挙げた。米国でもひたむきに、日々前進を目指す。

 「毎日成長していきたい。気づいたらずっとPGAにいるな、みたいな選手になりたい。そのためには勝�\xA4ことも必要だし、毎日ちょっとずつでも成長しながらという意識を持つことが大事」

 26年のテーマは、ずばり「お尻」だ。

 「連戦で疲れてくると、そこが一番抜ける。スイング中にお尻をしっかり意識して安定感を出すこと。僕のスイングは、その場で回るタイプ。回った瞬間に右のお尻の力が抜けると左肩が下がってしまいます。右のお尻を感じたまま回りたい」

 大の巨人ファン。欧州ツアーを転戦した2年間も、時差に負けず追い続けた。

 「ジャイアンツと(オリオールズの)菅野さんの試合は、めっちゃチェックしていた」

 菅野も中島の試合をネット配信で観戦するなど気にかけてくれている。米ツアー入りが決まった際も「おめでとう。着々と一歩ずつ進んでいるね」とメッセージが届き、帰国後はおいしい中華とワインで祝ってくれた。

 昨年12月の日本シリーズJTカップ後にはラウンドをともにした。「下の世代に何かを与えていけるような選手に」と熱いアスリートトークを交わした。菅野の今季所属先は決まっていないが、尊敬する先輩の背中を追う気持ちは不変だ。

 「応援にも行きたい。やっと同じアメリカという舞台に自分も行けたので、頑張っていきたい。あこがれの存在であることは変わらないけど、言いたいことも言えるようになったし、聞きたいことも聞けるようになったし、お兄さん的な感じでもあるというか。菅野さんがどう思っているかは分からないけど(笑)」

 菅野との時間で得られるものは大きい。会って言葉を交わすだけで「燃える」という。初戦の開催地、ハワイで自主トレ中の菅野の元へ足を運んだ。パワーを宿し、ティーグラウンドに立つ。

 ◆中島 啓太(なかじま・けいた)2000年6月24日、埼玉・加須市生まれ。25歳。日体大卒。6歳でゴルフを始め、東京・代々木高3年時の18年アジア大会で個人と団体で金メダル。21年アジア・パシフィックアマチュア選手権を制し、22年マスターズ出場。21年パナソニックオープンで日本ツアー史上5人目のアマ優勝。22年9月にプロ転向し、23年に3勝を挙げ賞金王に。24年3月のヒーロー・インディアンオープンで欧州ツアー初優勝。巨人ファン。177センチ、75キロ。

 ◆中島と菅野の交流 プロ転向前から中島は「憧れの人」に菅野の名を挙げていた。2022年11月に共通の知人を介して会食する機会に恵まれ、その席で「優勝したら始球式に呼んであげるよ」と激励を受けた。3勝し賞金王になった23年オフにはハワイで2週間合同自主トレに励んだ。24年4月の巨人・DeNA戦(東京ドーム)で中島が始球式に登板した際は菅野が捕手役を務めた。国内ツアーの日本シリーズJTカップなど、たびたび菅野が観戦に訪れている。

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