19歳ルーキー藤本愛菜「100点に近い」驚きの3位発進 プロデビュー戦初Vならツアー初の快挙…女子ゴルフ開幕戦


9番、藤本愛菜がティーショットを放つ(カメラ・太田 和樹)

9番、藤本愛菜がティーショットを放つ(カメラ・太田 和樹)

◆女子プロゴルフツアー開幕戦 ダイキンオーキッドレディス 第1日(5日、沖縄・琉球GC=6610ヤード、パー72)

 国内女子ゴルフの2026年シーズンが開幕した。ルーキーの藤本愛菜(19)=ヤマエグループHD=が1イーグル、3バーディー、2ボギーの69をマークし、首位と2打差の3位と好発進した。プロテスト合格後、デビュー戦での初優勝となれば1988年のツアー制施行後初の快挙。国内ツアー16勝の上田桃子さん(39)に憧れ、昨年の新人戦で優勝した注目株がデビュー戦Vへ突き進む。17年以来の2勝目を狙う永井花奈(28)=ServiceNow=が67で回って単独首位。

 全選手で今季第1号となるイーグルをプロデビュー戦で決め、藤本が大喝采を浴びた。前半の18番パー5は第2打が強い追い風に乗って奥のバンカーへ。約20ヤードを58度ウェッジでふわりと浮かせ、そのまま転がって直接カップイン。「イメージ通りに入ってくれた」と笑顔がはじけた。

 開幕戦初日。スタートの10番ティーグラウンドでは「緊張で手がプルプル震えてた」と苦笑したが、14番でピンそば1・5メートルにつけてバーディー。18番まで5ホールで5つ伸ばし、「前半は全部完璧だった」と勢いに乗った。後半は2つ落としたが、首位と2打差3位。「前半のプレーは自信になる。(出来は)100点に近い。すごくいい1日」と達成感をかみしめた。

 憧れの上田さんを指導した辻村明志コーチ(50)に3年前から師事。重いタイヤを引く、持ち上げる、スクワットなど20種類以上の筋トレで下半身を強化した。多い時は一日3時間半鍛え「キツすぎて吐いたこともある。昭和的な感じだけど、スイングがブレない安定したショット作りにつながった」。この日も強風下で、フェアウェーキープ率は全体2位の85・7%とショット精度が光った。

 合格に2打届かなかった24年最終プロテストの翌日に上田さんと練習。日米ツアーで活躍したレジェンドから多くの経験談や激励の言葉をもらった。1年後の昨年11月に2度目の挑戦で合格し、同期選手が出場した翌月の新人戦で優勝。「去年より何倍も強くなった」と19歳は成長著しい。

 10年にアン・ソンジュ(韓国)が日本ツアーデビュー戦で初優勝したが、プロデビュー戦の初Vならツアー初だ。「明日も緊張すると思うけど、予選通過してトップ10を目指す。今年はシード権獲得とルーキー初優勝」とアマ時代にツアー出場6戦で最高24位の藤本。実力と勢いがかみ合えば歴史的Vも夢物語ではない。(星野 浩司)

 ◆藤本 愛菜(ふじもと・あいな)2007年2月23日、福岡県鞍手郡出身。19歳。父・裕基さんの影響で10歳でゴルフを始める。沖学園高2年時の23年国民体育大会優勝。2度目の挑戦となった25年プロテストに3位で合格。同年の新人戦優勝。QTランク21位。目標の選手は上田桃子さん。日本ウェルネススポーツ大在学中。趣味はサンリオの人気キャラ「ハンギョドン」のグッズ集め。平均飛距離250ヤード。家族は両親と弟。160センチ、60キロ。

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