
初日3アンダーの好スタートを切ったルーキーの伊藤愛華は、満開の桜をバックに笑顔でVサイン(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー ヤマハレディース 第1日(2日、静岡・葛城GC山名C=6501ヤード、パー72)
昨年プロテストでトップ通過の18歳、伊藤愛華(明治安田)が3バーディー、ボギーなしの3アンダー69をマークし、自身初の首位に立った。開幕から出場3戦連続で予選落ち中のルーキーが、105位の最下位に沈んだ翌週に急浮上を遂げた。他にもプロテスト首席突破組が上位に顔をそろえた初日。2023年の清本美波(20)=ジェイテクト=、24年の寺岡沙弥香(23)=ニトリ=が1アンダー4位につけた。
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風にも負けず、弱気の虫にも負けず、伊藤が首位スタートを切った。開幕戦から出場3試合連続で予選落ちしている中、初日は「アンダーパーが出るイメージが湧かないぐらい気持ち的にも落ち込んでいたけど、やっとアンダーで回れたなって安心している」。注目されプロ入りした“桜のつぼみ”の18歳。少しだけ肩の荷が下りたようだった。
6番で残り112ヤードの第2打を2メートル半につけてバーディーを先行させた。強風が吹き荒れ「もろアゲ(ンスト)を食らうところは20ヤードぐらいプラスして考えた」という難条件。15、17番でも2メートル前後のチャンスを決めきり、グリーンを外した16番では2メートルのパーパットを沈めてセーブした。
大会前に重田栄作コーチの助言を受け、スイングを見直した。「持ち球はドローなのに、スライスを打つスイングになっていた。自分が打ちたい球とスイングを合わせる整理をした」。技術面のリセットに加え、メンタルコーチには今の思いを吐き出した。好調時は目の前の一球に集中していたことを思い出した。
「気持ち的に打てない、振れない、になってしまった。どん底ぐらいな感じまでいった」。プレー中も「なんでできないんだろう」と自分を追い込んだ。「食欲はあるし夜も眠れるけど、ゴルフ場に着いたら『大�\xB8\x88夫かな』ってなる」。期待に応えられない自分がもどかしく、試合後に悔し涙があふれることもあった。
自宅で過ごすつかの間の時間がリフレッシュだ。「ワンちゃんに会うことで、いったんゼロに戻せている」。マルチーズとトイプードルのミックス犬「こむぎ」(7歳、雌)との触れ合いが癒やしになっている。「4日間の初日が終わっただけ。やっと自分の思うようなプレーができたので、明日も自分が納得いくプレーを最後までしたい」。今季の目標は「ルーキーイヤー中に初優勝」。シーズンは始まったばかり。スタートでのつまずきを、飛躍へのバネにする。(高木 恵)
◆伊藤 愛華((いとう・あいか)
▼生まれとサイズ 2007年9月26日、東京・練馬区。18歳。160センチ、53キロ。
▼ゴルフ歴 父・政人さんの影響で、4歳でゴルフを始める。主将を務めた埼玉栄高3年時の25年7月に関東ジュニア選手権優勝。同11月の最終プロテストでトップ合格。QTランク16位。
▼愛称 「姉さん」。埼玉栄高の後輩から慕われる
▼得意クラブ パター
▼平均飛距離 255ヤード
▼好きな歌手 WANIMA、SixTONES
▼家族は両親と妹

