名前の由来は「sure」 19歳松原柊亜(しゅあ) 2差2位 背中を押してくれたのは天国の父


第1ラウンドをプレーした松原柊亜

第1ラウンドをプレーした松原柊亜

◆女子プロゴルフツアー NTTドコモビジネスレディス 第1日(30日、千葉・浜野GC=6704ヤード、パー72)

 昨年のプロテストで合格した19歳のルーキー・松原柊亜(しゅあ、フリー)が7バーディー、ボギーなしで自己最少65をマークし、初日自己最高の首位と2打差の2位と好スタートを切った。24年に父・秀光(ひであき)さんが膵臓(すいぞう)がんで他界した悲しみを乗り越え、プロ4戦目で初の予選突破と今季ルーキー一番乗りの初優勝を目指す。ツアー2勝の岡山絵里(29)=ニトリ=がツアー記録に並ぶ8連続バーディーを決め、大会コース記録タイの63で首位につけた。

 長いポニーテールを振り乱し、新人の松原が好ショットを連発した。前半17番で、残り65ヤードから1・5メートルのベタピンでバーディー。1番と3番は2メートルに寄せ、2番は8メートルををねじ込んで3連続で伸ばした。ジュニア時代に何度も訪れた浜野GCで自己最少タイの65。今季はツアー全3戦で予選落ちから一転、首位と2打差の2位発進と“確変”し「特にパットが良かった。すごく上出来。100点です」と笑顔がはじけた。

 珍しい名前の「柊亜」は英単語の「sure(いいよ)」が由来。将来的に目指す海外の舞台でも親しまれやすく、父・秀光さんに命名された。3歳からゴルフを始める影響を受け、「ゴルフに関する全てをやってもらった」という最愛の父。高校3年時の24年に最初のプロテストで不合格だった3日後に膵臓(すいぞう)がんが発覚し、約2か月後の同12月に他界した。

 「すごくつらかった」。悲しみとショックは大きく、3か月ほどクラブが握れなかった。それでも「父への感謝と最後まで諦めないプレーをしよう」と決意。再びプロへの道を歩み始め、昨年11月に2度目の挑戦でプロ合格を決めた。

 胸に刻む父の言葉は「また一緒に回りたいと思われる選手になろう」。同組選手のボール探しなど気遣いは幼少期から厳しく教えられた。憧れの選手は通算4勝の河本結(27)で「ビジュアル、プレー、ファンへの対応も全部好き」。河本のYouTubeでプレーやルーチンをマネし、周囲への気配りを忘れない先輩の背中を追いかけている。

 1日の第2日は悪天候予報で中止。3日間の短縮競技となり、初日の“貯金”がより生きる。松原は「まずは絶対に予選通過が大事。どんどん攻めて伸ばしていきたい」。プロ初の予選突破とルーキー一番乗りの初優勝を天国の父に届けるため、週末はさらにギアを上げる。(星野 浩司)

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