【両角ティーチングプロ・見直そう!基本のき】(4)今一度見つめ直そう「自分の距離」


パッティングはカップまでの距離を2分割して考える

パッティングはカップまでの距離を2分割して考える

 最終回はスコアメイクのために絶対必要な「距離感」についてです。

 「結構、きちんと当たってきたのに、あまりスコアが縮まらない」という方は、今一度、見つめ直していただきたいことがあります。

 それは「自分の距離」です。例えば練習場で6番アイアンを打った時、ベストショットの150ヤードよりも、コンスタントに出せた140ヤードを覚えておいてラウンドに臨む。安定して出せる距離を基準にしたコースマネジメントは、全てのショットを“最高潮の自分”で組み立てた“夢プラン”より、はるかに現実的なのです。

 届くかもしれない距離を刻むのは不本意と感じるかもしれませんが、コントロールできないような“ムチャ振り”では戦略が成り立ちません。

さまざまな角度から見て、カップまでの距離をしっかりと確認する

さまざまな角度から見て、カップまでの距離をしっかりと確認する

 パッティングに関しても自分なりの「距離の基準」を持つことが大切です。私はスクールの生徒さんたちに、「2分割」のイメージを持つことをお勧めしています。

 ボールが転がり始めてから最高速に達するまでの地点と、失速しはじめてから停止するまでの距離を2つに分ける。例えばカップまで4メートルならば、2メートル地点で最高速を迎えるイメージで打つということです。この時、ボールの転がるスピードをイメージするのが大切です。

 また、カップまでの距離ですが、パッティングの体勢だけでなく、カップと正対してみるなど、距離、方向、傾斜をさまざまな角度から確認して、パッティングの強さやストロークの量を決めてください。なお、ラインも含め、同伴者のプレーは多くの情報を得られるので要チェックです。(おわり)

 ◆両角 弘(もろずみ・ひろし)1976年12月21日、長野県茅野市生まれ。38歳。小中高と野球に熱中し、速球投手として活躍したが、18歳からゴルフへ転向。朝霧ジャンボリーGCをはじめ、各地で練習を重ね、2008年にPGAティーチングプロB級を取得。同年から太平洋クラブゴルフアカデミー江南校(TEL048・583・6668)で指導。180センチ、75キロ。