新製品の魅力を語ったキャロウェイゴルフ契約の（左から）藤田、上田、テレサ・ルー
キャロウェイゴルフは、１０月１６日に往年の大ヒット作「グレートビッグバーサ」の名を冠したモデルを発売する。９月中旬には、国内女子のトッププロたちがいち早く試打し、その易しさと安定感に絶賛の声が相次いだ。同社と契約する賞金ランク２位の台湾のテレサ・ルー（２７）＝太陽生命＝、０７年賞金女王の上田桃子（２９）＝かんぽ生命＝、今季初優勝を遂げた藤田光里（２１）＝レオパレスリゾート・グアム＝の３人がその特長を語った。
今季、ツアーを盛り上げている好調な女子プロ３人が、一斉に驚きの声を上げた。キャロウェイから、易しいグレートビッグバーサが帰ってきた。今季２２戦で１５度のトップ１０入り。賞金ランクは日本人トップの３位につける桃子は「打った感じ、見た感じともに前のビッグバーサよりも、構えた時点で易しさがありますね」。進化した最新モデルを手に、大きくうなずいた。
ツアーを代表する飛ばし屋のルーも“一目ぼれ”した。先月のメジャー、日本女子プロ選手権を含む今季４勝。賞金ランク２位の実力者は、ティーグラウンドで甲高い快音を響かせた。「打感がいい。初速がすごく速い感じ。とても真っすぐ打ちやすく、すごく安定感のあるドライバー。好きですね」と目尻を下げた。
ＧＲＥＡＴ ＢＩＧ ＢＥＲＴＨＡ（グレートビッグバーサ） ドライバー
５月のフジサンケイレディスクラシックで悲願の初優勝。ツアー屈指の人気と飛距離を誇る光里も初試打後、自然と笑みをこぼし、声のトーンも上がった。「フェースの反発力が高くて、軽く振っても、すごく高く打てますね。難しいクラブではない。もう少し練習したら武器になるかな」と、ビッグトーナメントの続くシーズン終盤戦での“切り札”として、実戦投入も示唆した。
キャロウェイ社が独自に行った調査結果から、今回の「グレートビッグバーサ」の開発は始まった。多くのゴルファーがヘッドスピードから見て、どれくらいの距離をロスしているかを分析すると、約２０ヤードにも上ることが判明。もっと飛距離を出したいというアベレージゴルファー向けに「ペリメーター・ウェーティング」機能を搭載した。ペリメーターのポジションを変えることで飛距離は落とさず、効率的な弾道の調節を可能にした。
３人のトッププロも早速、ペリメーターを動かして自分に合った位置を模索した。桃子は「ペリメーターを調節することで、いいポジションで打てる。そこに一番魅力を感じます。メーターがあることで自分の（打球の）癖も知れる。その日、その日の自分に合わせられるのは、すごく魅力」。アマチュアゴルファーに対し、体調などに応じてペリメーターを動かすこと、ペリメーターで自分のスイングの癖を把握することを勧めた。
ルーは実体験をもとに多くのアマ層に適した機能と話した。「私は左に行く傾向があるが、ペリメーターをトウ側に調整すれば真っすぐ飛んだ。幅広いアマチュアの方にいいと思います。スイングは変えずに、方向性をクラブで調整できるので」。
光里にとっては、悩みを解決してくれる“魔法のクラブ”だ。「私は右に行くミスがあるんですけど、このグレートビッグバーサは、そもそもつかまりがいいので、右に行くミスが出なくなった」と明かした。さらに小学生時代からビッグバーサシリーズのドライバーを愛用する２１歳は「愛好家の方は、とても手に取りやすいクラブ」と太鼓判を押した。同シリーズのフェアウェーウッドも、ドライバーと同時に発売される。
◆「ＧＲＥＡＴ ＢＩＧ ＢＥＲＴＨＡ（グレートビッグバーサ） ドライバー」 多くのアベレージゴルファーが、ドライバーの打ち出し条件の不備が原因による“失われた２０ヤード”を取り戻すための３つの最新テクノロジーを搭載した。「ぺリメーター・ウェーティングの進化」は、前モデルよりスライドエリアをヒール側に拡大し、２．５グラム増の約１０．５グラムのペリメーター・ウェートの採用によりドローバイアスを強化。「次世代Ｒ―ＭＯＴＯフェース」は、フェース周辺部の肉薄化を追求し、オフセンターヒット時の高初速エリアを大幅に拡大。さらに、クラウンの肉薄化と、５グラムの固定式ウェートをソール側に、ぺリメーター・ウェーティングを外周部に配置することで、「低重心・高慣性モーメント」を獲得。“易しい飛び”で人気の同シリーズの血統を受け継いだ、ハイテクドライバーだ。クラブ長さ：４５インチ、ヘッド体積：４６立方センチメートル、ロフト：９、１０．５度、フレックス：Ｓ、ＳＲ、Ｒ、シャフト調子：中調子、価格：７万２０００円～（税別）。問い合わせ：キャロウェイゴルフ株式会社 ＴＥＬ０１２０・３００１４７。詳細は、同社ＨＰ（ｈｔｔｐ：／／ｃａｌｌａｗａｙｇｏｌｆ．ｊｐ）で紹介中。