練習場からコースデビューも果たしたあなた。まだ不安でいっぱいではありませんか? 今週から北川裕規プロ(49)が「コースに出る前の5つの準備」を教えます。友達の誘いや付き合いで久しぶりにコースに出ることになって自分を見失いがちなゴルファーが、我を取り戻す方法を伝授します。
初めまして北川です。皆さんはコースに出てみて「こんなはずじゃないのに」と思ったことはありませんか? 当コーナーでは、なるべくそうならないような心構え、練習法を教えます。
第1回は「準備体操」です。バカにしてはいけません。早起きして到着したゴルフ場では、そんなに時間はないかもしれません。それでも10分、15分でも行ってください。
ゴルフでは、イメージと実際の体の動きが違えば違うほど、ボールは正しく飛びません。自分で高いトップをとっているつもりでも実際に腕が上がっていないと、どこかでズレが生じます。
私は、まずは足首、ふくらはぎ、太ももと、一般的な体操で下から動かしていきます。力を抜いてやりましょう。気合が入ってカチカチな人が多いですから。そして上半身。特別な動きをするわけではないですが、上腕を横に伸ばし、壁や柱があれば肘を付けて伸ばす。首を抱えて前へ、顎を持ち上げ後ろへ。首や肩回りは痛めやすいのと、スイングの可動域に直接関わるので、重点的に行います。
プロでもかつて、朝のゴルフ場の風呂場には誰もいませんでしたが、今は何時間もかけてストレッチする選手でいっぱいです。専用の部屋もできてきました。
その後、練習球を打つ時は、1球打つ前に3回素振りをしましょう。するとワンコインで100スイング近くできます。ウッド、ドライバー、アイアン…と、いい感触で3球ずつくらい打てたらクラブを替えます。最初にも言いましたが、イメージが大切。いい感触のまま1日を過ごしたいですよね。
◆北川 裕規(きたがわ・ひろき)1966年4月13日、大阪市生まれ。49歳。平安高ゴルフ部で日本ジュニア2位。日大では川岸良兼と同期。日本学生2位、日米対抗MVPなどの実績を持つ。89年のプロテストで一発合格。99年から太平洋クラブゴルフアカデミーに携わり、2002年に入社。統括ヘッドティーチングプロとして御殿場本校で10年間教え、12年、大森校へ。現在も御殿場でラウンドレッスンを行う。