【北川ティーチングプロ・コース前の5つの準備】(5)傾斜確認&プロライン


 最後は「パッティング」です。ナイスショットを台なしにしないよう、確実性を高めたいところ。意識を持って実践し、3パットはできるだけ避けたいものです。

 

右足の位置を調整して振り幅を決める北川プロ

右足の位置を調整して振り幅を決める北川プロ

 大事なのは「ライン読み」と「距離感」です。全体の傾斜とカップ付近の傾斜から、上りか下りかを見極めますが、アマチュアの方には非常に難しいことでしょう。


 まず「ライン読み」です。アマチュアの方はグリーンに上がってから、どちらが高くて低いか、分からなくなってしまうことがあります。グリーンに上がる前に「一番高い所を探す」作業を心がけてください。一番高い部分が分かれば、上りか下りかを間違えることは少なくなります。


 傾斜の次は曲がり。フックラインの場合、右側からラインを見ます。スライスは左側から大きく見たいです。練習方法としては、フックはカップの右(上)側に外す。スライスは左(上)側に外すよう打って下さい。いわゆる「プロライン」です。これは「距離感」を養うことにもつながります。フックで左に外れる、つまり「アマライン」ではカップに届いていないのと同じ。ライン読みは経験ですが、これを実践しながら場数を踏むとだいぶ変わります。


 「距離感」に関して加えれば、強さは振り幅で変え、右足だけを動かして調整します。長いパットほどスタンスを広めに。アマチュアの方は直線的に打ち過ぎる傾向があるので、それに気をつけながら外す練習を繰り返しましょう。すると距離感と方向性が合ってくるはずです。=おわり=

 

 ◆北川 裕規(きたがわ・ひろき)1966年4月13日、大阪市生まれ。49歳。平安高時代に日本ジュニア2位。川岸良兼と同期の日大では日本学生2位、日米対抗MVP。89年のプロテストで一発合格。99年から太平洋クラブゴルフアカデミーに携わり、2002年入社。統括ヘッドティーチングプロとして御殿場本校で10年間教え、12年、大森校へ。現在も御殿場でラウンドレッスンを行う。

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