【北川ティーチングプロ・コース前の5つの準備】(4)バックスイングとフォローの幅は常に1対1


  第4回は「アプローチ」です。アマチュアゴルフのだいご味はショートゲーム。いかに寄せることができるか、スコアにも直結する大事な部分です。
 まずはショート。ボールを真ん中に、左右の足を、1足から1足半くらい、開きます。そしてスイングは右足のつま先から、左足のつま先まで。「そんなに短く?」と思うかもしれませんが、これで10ヤード近く飛びます。

アプローチで大事な振り幅の重要性を説く北川プロ

アプローチで大事な振り幅の重要性を説く北川プロ

 大事なのは振り幅。その基準を教えます。少し距離を伸ばす時は、同じ要領で今度は右の太ももから左の太ももまで。次は右のポケットから左のポケットまで。一番ロングで右腰から左腰まで。これで30ヤードくらいです。スタンスの幅も徐々に広げますが、それでも最大で肩幅よりちょっとある程度です。
 共通するのは、常にバックスイングとフォローの幅を1対1にすること。スイングのスピードも左右で同じにして下さい。
 手首は使いません。肩の動きを意識したり、「フェースを開いて…」という人も多いですが、余計なことは考えないようにしましょう。「飛ばない」という意識があるからどうしてもフォローの方が大きくなる。あくまで振り幅を左右同じにすることを心掛けて下さい。「イチ、ニ」と声に出して打つのもいいかもしれません。
 アプローチは何種類も必要ありません。この4つの基準を使い分けるだけで大丈夫。うまく寄せるには、ある程度練習するしかないですが、20ヤード、30ヤードの打ち分けを覚えるとゴルフが楽しくなりますよ。

 

 ◆北川 裕規(きたがわ・ひろき)1966年4月13日、大阪市生まれ。49歳。平安高時代に日本ジュニア2位。川岸良兼と同期の日大では日本学生2位、日米対抗MVP。89年のプロテストで一発合格。99年から太平洋クラブゴルフアカデミーに携わり、2002年入社。統括ヘッドティーチングプロとして御殿場本校で10年間教え、12年、大森校へ。現在も御殿場でラウンドレッスンを行う。

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