【平塚哲二のGOLFの哲学】(4)アイアンショット 腕を押さえてオーバースイングの改善


【写真左】右のわきが開きオーバースイングになるとダフりやトップの原因になる【同右】ミスをしないためには、右わきが開かないよう左手で右の腕を押さえてコンパクトなスイングを心がけることが大切

【写真左】右のわきが開きオーバースイングになるとダフりやトップの原因になる【同右】ミスをしないためには、右わきが開かないよう左手で右の腕を押さえてコンパクトなスイングを心がけることが大切

 ドライバーをナイスショットしてフェアウェーをキープしたのに、ミドルアイアンがダフったり、トップしたりしてグリーンをとらえることができずにショックな思いをした人も多いはず。そんな人に、ミスをしないアイアンのスイングをお教えします。

 ダフったり、トップする大きな原因は、オーバースイングです。トップを大きくしようとすると、右のわきが開いて左肩が下がり、インパクト時では逆に右肩が下がる、シーソーのような動きになります。このようなスイングでは上下動が大きくなり、うまく芯に当たりません。ダフりやトップをなくすには、このような動作をなくし、コンパクトにスイングすることが大切です。

 まずは、オーバースイングの原因となるテイクバックでの右わきの開きを抑えるために、左手で右の腕を押さえて右わきが開かないようにバックスイングからトップを作ります。「これでいいの?」と思うくらい浅く感じる人もいますが、それこそがコンパクトなスイングなのです。

 次に、ゆったりとしたリズムを心がけることが大切。スイングがコンパクトになったからといって、早打ちはダメ。練習場はもとより、コースに出てからも常にこのリズムを考えてプレーしてください。実は、このリズムはアイアンだけでなく、ドライバーやすべてのクラブともに共通です。

 このようなコンパクトなスイングができるようになると、無駄な手の動きがなくなるので、前回話したレイドオフのスイングになり、プロのように球を打ち込めるようになります。(次回は、フェアウェーバンカーの哲学です)

 ◆平塚 哲二(ひらつか・てつじ)1971年11月6日、京都府出身。44歳。日体大卒。2000年に初シード獲得後、03年には「日本シリーズJTカップ」で初優勝。その年の獲得賞金は1億円を超えて賞金ランク2位と活躍。09年にはアジアンツアーでプレーし、10年には同ツアーで3勝を挙げて賞金ランク5位に入った。国内ツアーは通算6勝。甲賀CC所属。173センチ、80キロ。