【平塚哲二のGOLFの哲学】(5)クロスバンカーは(1)脱出最優先(2)左足に体重(3)最高のショットイメージ


(左)クロスバンカーではアゴの高さやボール位置などの状況判断が必要だ(右)通常のボール位置よりもボール1個分右に置くとクリーンにヒットしやすい

(左)クロスバンカーではアゴの高さやボール位置などの状況判断が必要だ(右)通常のボール位置よりもボール1個分右に置くとクリーンにヒットしやすい

 今回は、アマチュアゴルファーの苦手の一つであるクロスバンカーの対処法を3つアドバイスします。
 大半のクロスバンカーでは、ソール面が広くて滑ってくれるフェアウェーウッドを使用しますが、まず確認しなければならないのはアゴの高さやボールの位置。アマチュアゴルファーの場合、とにかく1ヤードでも遠くに飛ばしたい、また何がなんでもグリーンを狙いたいとの思いから、アゴが高いのにもかかわらずにスプーン(3W)を振りたがる傾向があります。クロスバンカーに入った場合で一番大切なのは、アゴの高さや球の止まった位置などの状況を把握し、とにかくバンカーから脱出できるクラブを選ぶこと。状況によっては7W、アイアンが得意な人は無理してフェアウェーウッドを使わずに花道をキープするぐらいの気持ちが必要です。
 次に大切なのは、ボールをクリーンに捉えること。つまりダフらないことです。クリーンに打つためには、通常のフェアウェーウッドを打つときのスタンスよりもボール1個分右に置き、やや左足体重で構えます。前回、アイアン編でも言ったように、大振りせずにリズムよくコンパクトにスイングすることで、ボールをクリーンに捉えやすくなります。
 最後に大切なのはイメージ。ミスした場合を考えずに、最高のショットをイメージすることで無駄な力みが消え、自然とナイスショットが出るものです。(次回はガードバンカーの哲学です)

 ◆平塚 哲二(ひらつか・てつじ)1971年11月6日、京都府出身。44歳。日体大卒。2000年に初シード獲得後、03年には「日本シリーズ」で初優勝。その年の獲得賞金は1億円を超えて賞金ランク2位と活躍。09年にはアジアンツアーでプレーし、10年には同ツアーで3勝を挙げて賞金ランク5位に入った。国内ツアーは通算6勝。甲賀CC所属。173センチ、80キロ。