男子プロゴルフの世界ランク16位の松山英樹(24)=LEXUS=が3日、ゴルフが112年ぶりに正式競技に復活する8月のリオデジャネイロ五輪(男子は8月11~14日、レセルバ・マラペンディGC)出場辞退を表明した。
この日、米オハイオ州のファイアストーンCCで世界選手権シリーズのブリヂストン招待最終日をプレー後、自らブラジルの治安やジカ熱などへの不安から苦渋の決断を下したことを明かした。
また、マネジメント事務所を通じてFAXでコメントも発表した。「私、松山英樹はリオデジャネイロ開催のオリンピックにおける、ゴルフ競技出場辞退を決意いたしました。ゴルフがオリンピック正式種目に採用されたことは大変嬉しく、オリンピックで活躍することにより日本の皆様にゴルフの魅力を伝え、競技発展に大きく寄与できることは重々承知しております。しかしながら、関係者から情報はいただいてはおりますが、リオデジャネイロにおけるジカ熱および治安に関する不安を十分に払拭出来ませんでした」などと、自らの言葉で苦悩してきた背景と率直な思いをつづった。
さらに「世界と戦う上でベストなコンディションで臨めないと考え、苦渋の決断ではございますが、辞退を決意した次第です。世界ランキングの日本人選手最上位選手が欠場することでご迷惑をおかけするのは本意でございませんが、何卒事情ご賢察の上、ご理解頂ければ幸いです。オリンピックにおけるゴルフ競技が盛況に終わりますこと、また、日本代表選手の皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます」と複雑な胸中も明かした。
現時点で日本男子のリオ五輪代表枠は2。世界ランク最上位者の松山の辞退によって世界ランク89位の池田勇太(30)=日清食品=、同95位の片山晋呉(43)=イーグルポイントGC=が日本代表圏内となった。