国内男子ゴルフのメジャー第2戦、日本プロ選手権日清カップヌードル杯(報知新聞社後援)は7日から4日間、北海道クラシックGCで行われる。11日時点での世界ランク(WR)で日本勢上位2選手が日本代表となるため、今大会が代表決定前の最終決戦。優勝すれば、逆転でのリオ切符獲得の可能性がある宮里優作(36)=フリー=は5日、プロアマ戦で調整。ゴルフ界発展のためにも、五輪出場を目指すと誓った。
選手会長・宮里が揺るぎない決意を明かした。「治安の問題もあるし家族には大反対されましたけど、選ばれたら行く方向。(リオ五輪HCの)丸山さんにも、そのように説明しました」。妻ら家族の反対を押し切ってまで、五輪に行く覚悟があると明かした。
4日には、日本勢でWR最上位の松山英樹も出場辞退を表明したばかり。ジカ熱や治安の問題…。宮里も「何があるか分からない」と本音を口にした。不安を抱える中でもリオを目指す理由は「日本でこれからゴルフを始める子供たちのため」。ゴルファーとして選手会長として、ゴルフ界発展に貢献したい思いが強い。
逆転での切符獲得には優勝しかない。5日時点でのWRは128位で日本勢5番手。JGTOの試算によれば宮里が優勝し、WR103位の片山が4位以下なら宮里がリオ切符を手にするという。「(切符が)回ってくるかどうかは結果次第」と力を込めた。
コースとの相性は悪くない。当地で開催された2001年日本アマ選手権では見事に優勝を飾った。「回りやすいですね」。アマ3冠を達成した思い出の地で、再び歓喜のガッツポーズを見せる。(高橋 宏磁)