【全英OP】松山「仕方ない」初日1オーバー


 ◆男子プロゴルフツアーメジャー第3戦 第145回全英オープン第1日(14日・英ロイヤルトルーンGC)

 【トルーン(英国)14日=榎本友一】日本男子初のメジャー制覇に挑む松山英樹(24)=LEXUS=は3バーディー、4ボギーの72で回り、1オーバーで初日を終えた。要所でのショット、パットがかみ合わずに4年連続4度目の出場で、自身初のオーバーパーでの発進となった。メジャー初出場の今平周吾(23)=フリー=は3アンダー、2度目の挑戦の市原弘大(34)=フリー=は2アンダーで滑り出した。

 全英では珍しい青空と暖かさの中、松山の歯車は最後までかみ合わなかった。最終18番。8メートルのバーディーパットがカップに蹴られると、24歳は悔しそうに天を仰いだ。風の弱い午前スタートの好条件下での1オーバー。午後2時37分スタートの15日は荒天予報で、予選通過ラインも気になる位置でのプレーを強いられそうだ。「もうちょっと伸ばしたかった。オーバーパーは打ちたくなかったけど、仕方ないかなと思いますね」と視線を落とした。

 ショットが好調だった前半は狙い通りの展開だった。1番で1メートルを沈めてバーディー発進。4番パー5は2オン2パットで伸ばした。9番は2メートル半を決めて2アンダーで折り返した。ところが、風向きが向かい風となった後半はアプローチ、パットで苦戦。10、13、17番でボギーをたたいて後退した。

 結果的にフェアウェーを外したのは15番だけ。パーオン率も72%。それでも計32パットが響いた。「後半になって難しいホールが続くと、自分の中で違うなとか、いろいろ思い始めて、最後の方はうまく打てなかった」と肩を落とした。

 6月の全米オープンで海外メジャー9戦ぶりの予選落ち。反省と悔しさもあってか、今月8日にいち早く現地入り。18ホールの練習ラウンドを3度も消化するなど、異例といえる量のラウンドを重ねてコースを徹底チェックした。4日にはリオ五輪代表辞退を表明。再出発を期して世界最古のメジャーに臨んだが「自信もないですし、全然駄目かといったらそうでもないですし、普通にやっていました」と首を傾げた。

 得意のアイアンショット、パットの感触はともに「悪くはないが、良くもない」と同じ言葉を繰り返すにとどまった。「時間があるんで調整して練習したいなと思いますね。全体的に」と足早に練習場へ向かった。

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