◆サマンサタバサレディース第1日(5日、茨城・イーグルポイントGC=6582ヤード、パー72)
木戸愛(26)=ゼンリン=が6バーディー、3ボギーの3アンダー69で13年7月以来、3年ぶりの首位発進を決めた。6月に女子下部ツアーで優勝したアマの吉本ひかる(17)=滋賀短大付高3年=を含め、4人が首位で並んだ。沖縄・興南高3年のアマ、新垣比菜(17)も1打差5位と好発進。
思い出のコースで、172センチの8頭身美女が輝きを取り戻した。木戸が3アンダーで回って3年ぶりの首位スタート。「だいぶご無沙汰ですね」。今季は1ケタ順位発進すらなかった。悩んでいた“出遅れ癖”を、やっと克服した。
先週まで2戦連続で予選落ち。元プロレスラーで父・修さん(66)のエールを力に変えた。開幕前日に電話で「初心を忘れずにな。強くなりたいという気持ちを忘れるな」とゲキを飛ばされた。13、15、17番では、いずれも5メートル以上をねじ込みバーディー。失敗を恐れない強気なパットが、好スコアにつながった。12年大会で念願のツアー初優勝。13年以降、何度もV争いに顔を出しているが、2勝目が遠い。「もう一歩のところで届かないのが課題でもある。強い気持ちを最後まで貫き通したい」と自分に言い聞かせた。(高橋 宏磁)