いまやヘッドアップは“禁忌”ならず・・・阪田哲男のトップアマに聞け(3)


阪田氏は「ヘッドアップしろ」

阪田氏は「ヘッドアップしろ」

 ドライバーショットに関して、阪田氏は「ヘッドアップしろ」という。つまり、かつては〝禁忌〟とされていた動きを推奨するのだ。昔はボールを上から叩いて打つのが通常の打ち方だった。上から叩くためには、打つ前に顔が目標方向を向いていれば力が入らない。力を込めて踏ん張るためには頭は動いてはならなかった。しかし、最近は、クラブもボールも進化して、円運動たるスイング軌道をクラブヘッドが走る、その途中でたまたまボールをヒットするだけで飛んでゆくようになった。だから、トップからフィニッシュに至るまでのスイングの途中でクラブヘッドの加速を妨げる動きを省くことで、遠くに正確に飛ばせるようになった。ヘッドスピードを殺さないように勢い良く振り切るためには「ヘッドアップ」が欠かせなくなったというわけだ。

 

 フィニッシュまでしっかり振り切るために、阪田氏は下半身の動きに関して、更なる上達のヒントをくれた。右足の使い方だ。インパクトからフィニッシュにかけて「右の靴底を意識して動かすこと」がそれだ。「かかと」でも「つま先」でもない「足の裏全体」を使って、右ひざを左方向に送り込む。そうすることによって大きなフィニッシュの形が出来上がる。飛ばそうとすれば、動きは大きくなるが、スイングアーク自体はそれほど変わらないから「最終的なフィニッシュの形を大きく取ることで、最後の最後までヘッドスピードを維持できる」という訳だ。

 

 阪田氏は「プロ野球でもホームランバッターのフィニッシュの動きは大きい。インパクト後に大きな動きができるのは、それだけヘッドスピードが維持されていることになる。だから、左方向に思い切って振り切るためにヘッドアップは必要なんです」という。

 

 この時に注意するのは、決して「左ひざを流さない」こと。アドレスの位置より左方向に動かしたり、インパクト前に伸びたりしなければ、回転軸はキープされる。