遼、松山が4年ぶり日本オープンにそろって出場


札幌GCで調整する石川遼

札幌GCで調整する石川遼

 日本ゴルフ協会(JGA)は12日、都内で国内男子ツアーの日本オープン(10月13~16日・狭山GC)に米ツアーを主戦場とする石川遼(24)=カシオ=、松山英樹(24)=LEXUS=が4年ぶりにそろって出場すると発表した。国内での2人の同時出場は昨年11月のダンロップフェニックス以来だが、メジャーの舞台に限れば13年6月の日本ツアー選手権以来となる。

 米ツアー通算2勝で、日本ツアー今季初出場の松山はJGAを通じて「日本のファンの皆様に少しでも成長した自分のプレーを見ていただきたいと思い、今年の日本オープン出場を決意しました。狭山GCは12年に日本学生選手権で勝ったコースですので、思い出の地で久しぶりに皆様の前でプレーすることを心待ちにしています」とコメントを寄せた。

 松山は13年4月のプロ転向後初の日本オープン出場だ。同年に4勝を挙げて賞金王になるなど国内通算6勝ながら、日本タイトルはまだなく初の国内メジャー制覇に挑む。

 13年マスターズ王者のアダム・スコット(36)=豪州=も、3年連続で出場することが発表された。ユニクロと契約するゴルフ界屈指のイケメンは14年大会38位、15年は7位。JGAを通じて「今年こそは優勝できるようにプレーすること、そして、もうすぐ皆さんとお会いできることを楽しみにしています」などとコメントした。

 2月に負った腰痛から復活した石川も、同週の16~17年米ツアー開幕戦のセーフウェーオープン(シルバラードCC)ではなく、4年ぶりの日本オープン出場を決断した。「ぜひ挑戦したいです」と7月以降、国内復帰5戦目に選んだ。8月のRIZAP・KBCオーガスタで復活優勝を遂げるなど上り調子。順調なら、日本オープン翌週のCIMBクラシック(20日開幕・マレーシア)での米ツアー復帰を目指している。

 11月末の国地域別対抗戦ワールドカップ(24日開幕・豪州)で日本代表として初コンビを組む同い年の2人。さらに、スコットと人気と実力を兼ね備えた米ツアー組の参戦で、大きな注目と大ギャラリーを集める歴史的な大会となりそうだ。JGA内では予選ラウンド3人同組対決案も浮上。石川、松山のライバル同組対決となれば、13年6月の日本ツアー選手権以来計8ラウンド目となる。過去3勝3敗1分けの五分。米ツアー組3人を中心に、世界レベルの優勝争いが期待される。

 会場の狭山GCは3年半前から改修を施し、7208ヤード、パー70の設定となる。狭山GCの中島敬夫理事長も「役者がそろった恵まれた大会だと思います。私どもも一生懸命やって、何とか大会を成功させたい」と力を込めた。

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