小平「遼刺激」小技で単独首位発進!11か月ぶりの優勝目指す


9番、2打目をラフから放つ小平

9番、2打目をラフから放つ小平

 ◆男子プロゴルフツアー アジアパシフィックオープン・ダイヤモンドカップ第1日(22日、大阪・茨木CC=7320ヤード、パー70)

 ツアー通算3勝の小平智(27)=Admiral=が7バーディー、1ボギーの64で回り、6アンダーで単独首位スタートを切った。3週前に優勝した石川遼(25)=カシオ=に刺激を受け、ここ2週間は“練習の虫”になって小技の技術が向上。思い焦がれる海外の試合への足がかりにするために、11か月ぶりの優勝を目指す。

 飛ばし屋の小平が、小技で昨年10月に制した日本オープン以来の単独トップに立った。出だしの10番で6メートルのバーディーパットを沈めると、18番で残り65ヤードのバンカーから30センチに寄せてバーディー。1番も6メートルのバーディーパットを決め「去年より成長している」と6アンダーの首位発進を喜んだ。

 3週前のRIZAP・KBCオーガスタではパットで苦しみ31位。「悩んでいろいろ考え始めてしまった」と迷走した。この時、腰痛から復帰2戦目の石川が優勝。「遼がパッと試合に出て、優勝するのが刺激になった」。すでに海外を主戦場にしている2歳年下のスターがまぶしかった。

 今季は賞金ランク43位と低迷。同9位だった昨季の姿を取り戻すため、この2週間は練習日だけでなく、ラウンド後も暗くなるまでパットやアプローチの練習に打ち込んだ。昨年10月の日本オープンの映像も動画サイトで確認し、優勝時の感覚を思い返した。

 10月26日までに賞金ランク5位以内に入れば、米下部ツアー最終予選会の出場権を得る。「海外志向は強い。優勝争いに絡めるようにしたい」。通算4勝目で米トップツアーへの道を切り開く。(浜田 洋平)

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