片岡大育、“賞金王スタイル”でベストスコア66逆転V


プロ2勝目を挙げ、伊能恵子キャディーにお姫様だっこで祝福される片岡大育

プロ2勝目を挙げ、伊能恵子キャディーにお姫様だっこで祝福される片岡大育

 ◆男子プロゴルフツアー トップ杯東海クラシック最終日(2日、愛知・三好CC西C、7315ヤード=パー72)

 首位と2打差の3位で出た片岡大育(27)=Kochi黒潮CC=が6バーディー、ボギーなしのベストスコア66で回り、通算16アンダーで逆転Vを果たした。

 昨年5月の関西オープン以来となる通算2勝目。何度も優勝争いを演じてきながら白星まで届かなかった男は“賞金王スタイル”で戦いに挑んでいた。

 5月の中日クラウンズで10、15年賞金王の金庚泰(キム・キョンテ)にプレーオフの末に敗れた。「キョンテは静かにいいプレーをしていた。自分と空気感も似ているし、プレースタイルも一緒で見ていて参考になる。(技術を)盗もうというイメージでは一番見ているかも」。慌てず、冷静にスコアを伸ばす姿を目に焼き付けた。

 まねをしたのはゴルフだけではない。同大会で金は紺色のシャツを着て優勝。「普段はそんなこと(ゲン担ぎ)はしないけど、キョンテの気持ちで臨みました。朝は3回も着たんですよ」。この日の朝に用意したウェアは3種類。最初は紺色を試したが「なんか違うな」と却下。2番目に水色を着てみたが「ちょっとサイズがきつくて。これじゃダメ」。最後は白に袖を通したものの、どんよりとした曇り空の続いていた愛知の空を想像し「おかしいかな」と思ってやめた。結局、最初に試した韓流プロと同じ紺色が勝負服となった。

 今季は国内ツアーに専念する見通しだが「(海外の大会に)出られるなら行きたい。ちょっと上のステージを見ながらやって、前向きに考えたい」と海外志向は強い。メジャー最終戦の日本シリーズJTカップ(12月1~4日・東京よみうりCC、報知新聞社主催)にも「そこを目指してやっていた」と意欲示した。賞金ランクは谷原秀人、金庚泰、池田勇太に続く4位。若手代表格の27歳は上だけを見据えている。

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