松山、3位急浮上も厳しく「45点」


 ◆米男子プロゴルフツアー CIMBクラシック第2日(21日、マレーシア・TPCクアラルンプール)

 16位から出た松山英樹(24)=LEXUS=が、ボギーなしの1イーグル、6バーディーで64をマークし、通算11アンダーで首位と3打差の3位に急浮上した。同じく16位で出た石川遼(25)=カシオ=は、6バーディー、2ボギーの68で回り、7アンダー15位につけた。昨年覇者のジャスティン・トーマス(23)=米国=が14アンダーで首位を守った。

 前週の日本オープン選手権を制した松山が、自身の米ツアー今季初戦でも優勝争いに食い込んできた。一気に8つスコアを伸ばして11アンダー3位につけ「10アンダーくらい行きたいと思っていたので良かった」と大粒の汗をぬぐった。

 パー3の8番では手前に切られたピンに対してわずかにグリーンに届かなかったが、残り17ホールはすべてパーオンに成功。そのほとんどが5メートル以内と、バーディーチャンスを量産した。5番では残り196ヤードを6アイアンで左7メートルに2オンしてイーグル。大歓声を浴び「うまく(第2打で)乗せることができて(イーグル)パットも気持ち良く入ってくれた」と振り返った。

 それでも第1日に「25点」と採点したショットの自己評価は、この日も「45点。自信もまだない」と手厳しい。15番ではピン右下2メートルにつけてバーディーを奪ったにもかかわらず、「ピンの根元にいくつもりだったのにショートした。ランが出たのでチャンスについただけ」と悔しがった。

 同組で回ったメジャー通算4勝(米通算19勝)の殿堂入り選手、アーニー・エルス(47)=南アフリカ=からは「メジャーに勝てるよ」と声をかけられ「ああいう人になれるように頑張りたい」とうれしそうに語った。2月のフェニックス・オープン以来となる米ツアー3勝目を挙げれば、丸山茂樹(47)に並ぶ日本人男子最多。高い理想を追い求め、まずは今季初勝利に挑む。

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