“世界制覇”松山、世界ランク6位確実でスコット超え


 ◆米男子プロゴルフツアー 世界選手権シリーズ HSBCチャンピオンズ最終日(30日、上海・余山国際GC、7260ヤード=パー72)

 アジア人として初めて世界選手権シリーズを制した松山英樹(24)=LEXUS=が、31日に発表される世界ランキング(WR)で自己最高位となる6位に浮上することが確実となった。年内はWR10位以内をキープすることが濃厚だ。

 今大会優勝で70ポイントを加算。WR6位のアダム・スコット(豪州)は13年、同8位バッバ・ワトソン(米国)は12、14年、同9位ダニー・ウィレット(英国)は16年、と3人のマスターズ王者を抜き去るのが決定的で、超一流選手の仲間入りを果たす。

 国内男子ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)によると、日本人男子のWR過去最高位は中嶋常幸の4位(87年1~4月)。尾崎将司は5位が最高(96、97年)で青木功は8位が最高だった。松山は、米ツアーの先駆者でもある“レジェンド超え”に成功した。

 今後は、日本男子ツアーの三井住友VISA太平洋マスターズ(11月10~13日・太平洋C御殿場C)に参戦予定。全出場選手が決まっていないため、同大会でのポイント数は不透明。優勝すれば、尾崎に並び5位まで浮上する可能性もある。日本の怪物は、世界一への階段を一歩ずつ、だが着実に歩んでいく。

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