10月30日までの米男子プロゴルフツアーの世界選手権シリーズ、HSBCチャンピオンズでアジア人初優勝を飾った松山英樹(24)=LEXUS=に対し、日本プロゴルフ協会(PGA)が異例の特別表彰の検討に入ったことが31日、分かった。
松山が会員登録するPGAの倉本昌弘会長(61)が、この日の理事会後にプランを口にした。「世界選手権シリーズ優勝は、日本のゴルフ界にとっても本当に素晴らしいこと。『今後の海外メジャー優勝を期待して取っておくべき』との声もあるが、私個人としては特別賞か、何かで表彰すべきだと思う。どういう賞が良いのか検討したいと思います」。過去にPGA独自での表彰はないが、13年に全米プロシニアで井戸木鴻樹が日本人初のシニアのメジャー優勝を飾った際、PGAが推薦して、内閣総理大臣杯日本プロスポーツ大賞の特別賞で表彰された例がある。
松山が中国・上海から帰国したこの日、10月30日付の世界ランクが発表され、自己最高を4つ更新する6位まで上がった。日本ゴルフツアー機構によれば、日本男子の過去最高は1987年に4位となった中嶋常幸。1982年全英オープン4位の倉本会長は「(日本男子初の)海外メジャー制覇の期待はものすごく大きい。AON(青木功、尾崎将司、中嶋)が近かった時代もありましたが、一番近い日本人だと思う」とうなずいた。また「崔京周の米ツアー8勝を抜き、全米プロを制したY・E・ヤンに早く並んでほしいです」と、真の“アジアNO1”となることも期待していた。