宮里藍、密着マークの畑岡奈紗にホレた「間違いなくいい選手になる」


15番でパーセーブした宮里藍(右手前)に拍手を送る畑岡(左奥)

15番でパーセーブした宮里藍(右手前)に拍手を送る畑岡(左奥)

 ◆米女子プロゴルフ協会公式戦 TOTOジャパンクラシック 第2日(5日、茨城・太平洋C美野里C、6646ヤード=パー72)

 日本女子ツアー史上最年少の17歳271日でプロ転向した畑岡奈紗(なさ、17)=茨城・ルネサンス高3年=がコースを訪れ、72で回った宮里藍(31)=サントリー=らのプレーを18ホール付きっきりで観戦。10月のプロ転向後、初めて公の場でファンにサインをするなど“神対応”も見せた。通算11アンダーでフォン・シャンシャン(27)=中国=が単独首位に立った。

 午前8時過ぎにコースに現れた畑岡は父の仁一さん(51)と一緒に、憧れの選手である藍の父・優さん(70)のもとに向かった。自己紹介した後、「今日は見学させていただきます。勉強させていただきます。よろしくお願いします」と頭を下げた。

 しっかりとした対応に宮里家の全員が好感を持った。「初対面だったけど素直だし、すごくいい子」と優さん。優さんは感動のあまり藍がいた練習場へと案内し、畑岡を引き合わせた。藍は「キラキラしてました。間違いなくいい選手になるんじゃないかな」と太鼓判。5分ほど談笑した藍の母・豊子さん(65)も「日本女子オープンを勝った選手とは思えないほど謙虚。もっと何かをやってのける選手になるかも」と絶賛した。

 “神対応”は観戦中も続いた。「奈紗ちゃんだ」と気付いた約40人の求めに応えて一人ずつ丁寧にサイン。「約2週間前、父と一緒に考えたばかり」という新しいサインを公の場で初披露した。4日に出身の笠間市から「特別功労表彰」を受け、14日には故郷の茨城県から特別表彰されることも決定した。1988年のツアー制施行後、女子プロゴルファーが同県から特別表彰されるのは初めてだ。

 来週は国内プロ初戦となる伊藤園レディスに出場予定。米ツアーの最終予選会を突破すれば、来季からライバルになる選手らのプレーを目に焼き付け「藍さんのパターのテンポは参考になりました。でも、全てレベルアップしないと上位では戦えない」と気を引き締めた。(高橋 宏磁)

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