谷原に並び首位キープの稲森が初Vに気合「ワクワクが止まらなかった」


 ◆男子プロゴルフツアー 平和PGM選手権第3日(5日、千葉・総武CC総武C、7214ヤード=パー70)

 ともに首位から出たツアー未勝利の稲森佑貴(22)=グリーンゴルフ練習場=と昨年覇者で賞金ランク2位の谷原秀人(37)=国際スポーツ振興協会=が66で回り、通算12アンダーで首位を守った。2人と並んで首位で出た賞金ランクトップの池田勇太(30)=日清食品=は70と伸ばせず、4打差の8アンダー3位に後退した。最終日もこの日に続き稲森、谷原、池田の3人が最終組で回る。

 通算13勝の谷原とスコアを伸ばし合った稲森は「ワクワクが止まらなかった。谷原さんのロングパットのラインを後から見たり、本人に心境も聞いたりした」と優勝争いを楽しんでいる。169センチの小兵プロの生命線はショットの正確性。ドライバー平均飛距離は104位(258・92ヤード)だが、フェアウェーキープ率は昨年に続き1位の70・64%だ。

 父でキャディーの兼隆さん(65)がライトバンを改造したキャンピングカーで転戦する22歳の目標は初優勝と、昨年初出場して21位に終わった最終戦の日本シリーズJTカップ(報知新聞社主催)出場。「最終日18番のボギーフィニッシュが歯がゆかった。今年は優勝してシリーズに出たい」と願う。初めて首位で迎える最終日にも「のほほんと回りたい。追うより追われる方が好き。鬼ごっこみたいで面白い」と気負いはない。賞金王を争う2人の鬼から逃げ切れるか?(勝田 成紀)

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