松山、先輩に“挑戦状”!谷原と勇太の賞金王争い「邪魔できれば」


練習ラウンドの18番でバンカーショットする松山英樹

練習ラウンドの18番でバンカーショットする松山英樹

 男子プロゴルフツアーの三井住友VISA太平洋マスターズは10日から4日間、静岡・太平洋C御殿場C(7246ヤード、パー72)で行われる。11年大会王者で3年ぶりの出場となる松山英樹(24)=LEXUS=は8日、中嶋常幸(62)=フリー=らと9ホールの練習ラウンドを行い、東北福祉大の先輩である谷原秀人(37)=国際スポーツ振興協会=と池田勇太(30)=日清食品=が繰り広げる賞金王争いを「邪魔できれば」と冗談交じりに上位争いの意欲を見せた。

 世界ランク7位の松山が、日本ツアーの賞金王争いをかき回す。予選ラウンドは賞金ランクトップの谷原と同組に入った。「谷原さんは先週優勝しているので調子がいいと思う。賞金王争いを(池田)勇太さんと2人でしているので、その邪魔ができれば」。2週前のHSBCチャンピオンズでアジア人初の世界選手権シリーズ王者となった男が、前週の平和PGM選手権でプレーオフを争った先輩2人の前に立ちはだかる。

 松山にとっては、大学2年のアマチュアだった11年、初のプロツアー優勝を飾った「印象に残っている」大会。同大会最終日の18番パー5では、残り177ヤードのラフから第2打をピン右60センチにつけてイーグルで締めた。この日は2オンを狙わなかったが「あの頃はよくあんな所に打てたなと思う。もう1回、同じ状況で同じ所に打てるかというと…。同じショットが打てるよう頑張りたい」と原点に思いをはせた。

 石川遼(25)とのコンビで参戦する24日開幕の国地域別対抗戦ワールドカップ(豪州・メルボルン)での優勝も見据え、今大会に臨む。「1週空いてW杯に行くのが勝つための一番の選択だと。遼も同じような日程で入るので、いいスケジュール」と、3年連続で出場していた17日開幕のダンロップフェニックス(宮崎・フェニックスCC)の欠場を決断。「ここでいい成績を残して、その流れでW杯に行きたい。初日1番から最終日の18番まで全ホールがターニングポイント」。今大会を“世界制覇”への試金石とする。(勝田 成紀)

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