◆女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス最終日(13日、千葉・グレートアイランドC、6639ヤード、パー72)
最終ラウンドが行われ、3打差2位でスタートした笠りつ子とイ・ボミが、ともに69で回って通算10アンダーとし、プレーオフ(PO)に突入。PO1ホール目はともに2パットでパー。PO2ホール目、パーとした笠に対し、イ・ボミは約3メートルを決めてバーディー。過去に2回、プレーオフで敗れていた笠に雪辱し、大会連覇を果たした。日本ツアー通算20勝目を飾った。
笠が出だしの1番でバーディーを奪うと、7、8番で連続バーディーを奪って通算10アンダーとし、8番終了時点では単独首位に立った。ボミは7番では3パットでボギーをたたくも8、9番で連続バーディー。前半9ホールを終えた時点では通算10アンダーで、笠とボミが首位で並んだ。
しかし、笠は13番でボギーをたたき2位に後退。15番でもボギーで、一時は2打差に広がった。それでも16番にバーディで再び1打差とすると、最終18番でバーディーを奪い、後半すべてパーだったボミと土壇場で10アンダーで並び、POに持ち込んだ。
賞金ランク1位で2年連続の賞金女王を目指すボミは、優勝賞金の1800万円を獲得し、2年連続での賞金女王へ大きく前進した。日本人最上位で同3位の笠がボミを逆転するためには、残り2試合での2連勝が必要となった。
日本女子ツアー史上最年少となる17歳271日でプロ転向し、国内プロデビュー戦を迎えた17歳の畑岡奈紗は、73とスコアを落とし通算2アンダーで26位に終わった。