◆男子プロゴルフツアー ダンロップフェニックス第3日(19日、宮崎・フェニックスCC=7027ヤード、パー71)
賞金ランク1位の谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=が4バーディー、ボギーなしの67をマーク。通算9アンダーで5位から4位に浮上した。約865万円差で谷原を追う同2位の池田勇太(30)=日清食品=は、首位から出るも10アンダーで5打差3位に後退。ブルックス・ケプカ(26)=米国=が15アンダーで単独首位に立った。
谷原が賞金ランク1位にふさわしい技を見せた。2つ伸ばして迎えた15番パー4、残り約170ヤードの第2打を8アイアンで80センチに寄せて楽々とバーディー。合計4バーディーを奪うも「バーディーが少なすぎる」と真っ先に不満を口にした。
雷雲接近により正午過ぎから約1時間も競技が中断。雨でフェアウェーがぬかるむ状況に「ボールに泥がつくし、アプローチではなかなか落とし場所が見つからない」と泣き言も口にした。しかし12、14番ではともに寄せワンでパー。ボギーなしでしのいだ。
首位とは6打差だが逆転Vは諦めていない。18日の夜、ふらりと宮崎市内の定食屋に入った。すると店主から池田のサイン入り色紙を見せられ「10年大会で池田さんが優勝した時も、うちの店に来ていただいたんです。頑張ってください」とエールを送られた。池田もろとも上位陣をペロリと平らげるつもりだ。(高橋 宏磁)