【日本S】勇太、怒りの7位…後半バーディー0「話にならない」


17番グリーンでラインを読む池田(右)と谷原

17番グリーンでラインを読む池田(右)と谷原

 報知新聞社主催 男子プロゴルフツアーメジャー最終戦 日本シリーズJTカップ第1日(1日、東京・東京よみうりCC、7023ヤード=パー70)

 賞金ランク2位から賞金王を狙う谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=が1イーグル、3バーディー、ボギーなしの65で回り、5アンダーで武藤俊憲(38)=フリー=と並んで首位スタートした。賞金ランクトップの池田勇太(30)=日清食品=は首位と3打差の2アンダー7位。谷原が約3077万円の差を逆転して賞金王になるには、優勝が第一条件。最終日まで、人事を尽くして天命を待つ。

 池田に笑みはなかった。最終18番は約3メートルのパットを沈めてナイスパー。それでも、後半バーディーなしの内容に仏頂面だ。「前半は良かったけど、後半はノーバーディー。話にならない」。言葉に怒りがにじんだ。

 冷たい風が吹いた前半は、圧巻のプレーを見せた。3番を終え、赤いセーターを脱いで緑色の半袖のポロシャツ姿になった。「気合は入ってた」。4番で約3メートルを沈めてバーディーを奪い、続く5番は約15ヤードの第3打をウェッジでチップインバーディー。6番パー5は楽々と2オンし、3連続バーディーとした。

 単独3位以内なら谷原をかわし、初の賞金王。「明日もう一回気持ちを切り替えて」。自分に言い聞かせるように気合を入れ直した。(高橋 宏磁)