【日本S】金亨成…亡父にささぐ、1打差3位の好スタート


2番、ティーショットを放つ金亨成

2番、ティーショットを放つ金亨成

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー・メジャー最終戦 日本シリーズJTシリーズ第1日(1日、東京・東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 亡父にささぐ好ラウンドだ。第1ラウンドが行われ、11月に父親を亡くしたばかりの金亨成(韓国)が、5バーディー、1ボギーの4アンダー66。4年連続4回目の大舞台で、1打差3位と好スタートを切った。

 「お父さんが、上(天国)から応援してくれているのかなと思った」。そう思わずにはいられなかった。514ヤードと難関のパー4。約9メートルのロングのパットを沈めてバーディーとした。父の影響で始めたゴルフ。何か不思議な力が、後押ししてくれたように思えた。

 がんで闘病中だった父が亡くなったのは、1か月前。男子ツアーの平和PGM選手権(11月3~6日、千葉・総武CC総武C)を欠場し、韓国に戻ったが「飛行機で行くときに亡くなった。間に合わなかった」。

 幼い頃の夢はサッカー選手だった。「ゴルフを始めたのは15歳から。ゴルフをするようにと、父が言ってサポートしてくれた。今は感謝しています」。2012年から昨年までは、毎年1勝ずつを積み重ねてきたが今季は未勝利。「今週は楽しみ。頑張ります」と最終戦での今季初勝利を誓っていた。