【日本S】ジャンボ、可愛い後輩の初戴冠に喜び「ゴルフ界盛り上げた。勇太、賞金王おめでとう」


尾崎将司

尾崎将司

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアーメジャー最終戦 日本シリーズJTカップ最終日(4日、東京・東京よみうりCC、7023ヤード=パー70)

 池田勇太が「永遠に夢の存在」と憧れる歴代最多12度の賞金王を誇る尾崎将司(69)=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ=が4日、スポーツ報知にメッセージを寄せた。ツアー史上最多94勝のジャンボは、ツアーを盛り上げようという池田の姿勢を勝因に挙げた。

 新賞金王が「俺にとって永遠に夢の存在。ゴルフ人生の目標」と憧れるレジェンドが、祝福の言葉を贈った。尾崎将は千葉県内の自宅で日本シリーズをテレビ観戦。39歳離れた可愛い後輩の初戴冠を喜んだ。

 関係者を通じて「日本の男子ゴルフ界が(人気や観客動員数が低迷する)こんな状態の中、何とか勇太だけは盛り上げていこう、盛り上げていこうというような姿勢を強く感じる。そういうことが結果的に賞金王に結びついたのではないか。自分だけのことしか考えていないゴルファーはもっと見習わなくてはいけないのではないか。勇太、賞金王おめでとう!」と独特の祝福の言葉を寄せた。

 池田は大学時代から、最強を誇ったジャンボに魅了された。長嶋茂雄さんが大好きで「3」にこだわる尾崎にならい、キャディーバッグに尾崎と同じ「33」の数字を刺しゅう。愛車のナンバープレートも「333」にした。角刈りに3タックのパンツをはく“ジャンボスタイル”を踏襲し、今大会は久しぶりに3タックのズボンで出場した。

 ゴルフが正式競技に112年ぶりに復帰した8月のリオ五輪。出場を見送る選手が相次ぐ中、池田は「日本のゴルフ界が盛り上がる起爆剤にしないといけない」と20年東京五輪も見据えて出場した。その姿が、レジェンドには後継者として頼もしく映っている。