【日本S】朴相賢、チップイン逆転V「100回打って1回入るかどうか」初出場12人目快挙


18番、小平(左)の目の前でチップインバーディーを奪い、キャディーとハイタッチする朴相賢

18番、小平(左)の目の前でチップインバーディーを奪い、キャディーとハイタッチする朴相賢

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアーメジャー最終戦 日本シリーズJTカップ最終日(4日、東京・東京よみうりCC、7023ヤード=パー70)

 最終18番のチップインバーディーで、朴相賢が劇的な逆転優勝を飾った。第1打をグリーン右のラフに外し、カップまでは8メートル。「バーディーかボギーのどっちか」と腹をくくって58度のウェッジで高く上げたロブショットは、グリーンの急傾斜をゆっくり伝わってカップに入った。「100回打って1回入るかどうか。むじゅかしい(難しい)ねぇ~」と自身も驚くスーパーショットだった。

 今大会中はすっぽん、サムギョプサルなど食事も満喫。前夜はうなぎでパワーをつけるつもりだったが「飛ばしすぎるのを恐れて」焼き肉に変更。「下りのパットになるのを避けられた。焼き肉にしてよかった」と笑わせた。初出場での優勝は06年のJ・M・シン(インド)以来12人目。外国人Vは7人目(8度目)で韓国人では初。クラブとシューズに「C1(シウォン)」と3歳の長男の名前を刻んで戦うパパが、家族の前で優勝カップを高々と掲げた。

(勝田 成紀)