【日本S】小平、3パットで転落「ジャンボさんの記録は甘くない」最年少3冠散る


最終18番、プレーオフへ望みのパーパットがカップをかすめ、悔しがる小平智

最終18番、プレーオフへ望みのパーパットがカップをかすめ、悔しがる小平智

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアーメジャー最終戦 日本シリーズJTカップ最終日(4日、東京・東京よみうりCC、7023ヤード=パー70)

 入ればプレーオフだった18番、約3メートルの下りのパーパット。ボールがカップ脇を通過すると、小平は天を仰いだ。「残念です。ジャンボさんの記録は甘くないってことですね」。尾崎将司を超える27歳84日でのメジャー最年少3冠の夢は、たった一打で泡と消えた。

 前半は理想通り。5番からバーディー、イーグル、バーディーとスコアを伸ばした。2位に3打差を付けて折り返したが最後に悪夢が待っていた。一つ前の組の金庚泰が18番でボギー。この時点で1打差の単独首位に立ったが、同組の朴が奇跡的なバーディーを決め「あんなチップインされたら仕方ない」と苦笑するしかなかった。自身は15メートルに3パットを要し、名物ホールの“魔物”に足をすくわれた。

 4日間、応援に駆けつけてくれた古閑美保に優勝は届けられなかったが、2位は今大会自己ベスト。「来年の自分に期待できる。世界ランク50位以内でマスターズに出るのが目標」。次世代を担う男は、まだまだ進化する。(武藤 瑞基)