男子プロゴルフの石川遼(25)=カシオ=が、24日に関東高校選手権冬季大会で初優勝した弟・航(わたる、埼玉・県浦和高2年)の成長に期待した。27日に沖縄・琉球GCでの10日間の合宿を打ち上げ。弟の活躍に「勉強も両立している。ビックリ」としながら「プライベートで僕に勝てるようになってほしい。それが航の目標だろうし」と“兄貴超え”を願った。
同大会後から合流した弟に、コース内での状況判断などを細かく伝授。普段は遠征が多いため、間近でプレーを見る機会が少ない航は、動画で兄のスイングを研究するが「近くで見るとリズムがつかみやすい。お兄ちゃんみたいに打てれば」と貴重な時間を過ごした。全国大会での優勝を目指す弟に石川は「長い目で見守っている。本当に応援している」と背中を押した。
米ツアーは来月19日からのキャリアビルダー・チャレンジから3試合に出場予定。優勝か、3月末までに現在95位の世界ランクを50位以内にすれば、4年ぶりのマスターズ出場となる。合宿では来月発表の新型ドライバー、小ぶりなヘッドのアイアン・MB1を試すなど、米国仕様で調整。「(マスターズ出場の)チャンスをつくりたい。ワクワク感がある」。米ツアー本格参戦5年目で悲願成就を夢見た。(浜田 洋平)