男子プロゴルフで日本ツアー歴代最多の94勝を誇る尾崎将司(セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ)が70歳の誕生日を迎えた24日、千葉市内で「今年がダメだったらクラブを置く。シニア(ツアー参戦)はない」と明言。賞金王12度と一時代を築いた男が今季限りでの現役引退の可能性に言及し、新シーズンへの強い決意をにじませた。
腰痛に苦しみ、ツアーでの予選突破は66歳だった13年4月が最後。昨季は出場12戦中9度の途中棄権となった。だが昨年末から導入した治療法や下半身強化などで状態は良くなりつつあり「感覚としては非常にいい。(復活の)ヒントをつかんだ。楽しみ」。衰えや引き際を意識しながらも「落ちていく力をどうやって補っていくか、それを考えるのも楽しい」と前向きで、今季国内初戦の東建ホームメイト・カップ(4月13~16日、三重・東建多度CC)に照準を合わせた。