日本アマタイトル2冠の金谷拓実(18)=広島国際学院高3年=が今春から東北福祉大に進学することが11日、分かった。
15年に日本アマの優勝と、国内メジャー・日本オープンのローアマ(アマ最上位)をともに史上最年少で手にした世代NO1ゴルファー。昨秋まではプロ志望だったが、12月の国内ツアー最終予選会(QT)を通過できず、シード権を得られなかったため、強豪大学から殺到した誘いの中から米ツアー単独最多4勝の松山英樹(24)=LEXUS=の母校を選んだ。
東北福祉大ゴルフ部は昨年の全国大学対抗戦の団体戦で優勝するなどの名門で、トッププロを輩出し続けている。昨季賞金ランク2位の谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=、15年8月の全米アマで4強入りした小西健太(22)=東北福祉大4年=など、自身と同じ広島出身の選手が、後に活躍していることも後押しとなった。
昨年は松山も経験した世界アマに日本代表で出場するなど、高校ゴルフ界のトップ選手として期待されている。12月には「大学4年間で勉強して、色々な経験を積んでからプロを目指したい」と話していた。「PGA(米ツアー)で活躍すること」と話す逸材が、松山の後輩となって腕を磨く。
◆金谷 拓実(かなや・たくみ)1998年5月23日、広島・呉市生まれ。18歳。広島国際学院高3年。5歳でゴルフを始め、2010年の中国小学生選手権、13年の中国ジュニアなどで優勝。15年日本アマチュア選手権では、強風をものともしない安定したスイングと正確なパットを武器に17歳51日で大会史上最年少V。同年10月の日本オープンでも得意のショートゲームで11位となり、大会史上最年少17歳148日でローアマを獲得。16年は全国高校選手権春季大会で連覇し、夏季大会も優勝。170センチ。家族は両親と兄。