「Flight to Victory 日本女子プロゴルフツアー2017年シーズン開幕イベント in 羽田 開幕式・トークショー」が25日、羽田空港で開かれ、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の小林浩美会長(54)が、ダイキンオーキッドレディス(3月2~5日・琉球GC)を前に開幕宣言を行った。
イベントの冒頭で小林会長は「いよいよ来週から開幕致します。レギュラー38試合、下部のステップアップが21試合、シニアのレジェンドが5試合。お近くでやる大会には皆さん、ぜひ見に来て下さい。今年は協会創立50周年で、1期生であります樋口久子さんから50年の歴史をつないでおります」などと力強くあいさつした。
会長ら4人とともにトークショーに出席した、LPGAの樋口久子相談役(71)は50周年に感慨深げ。国内69勝で歴代最多11度の賞金女王に輝いたレジェンドは「1967年の1期生ですが、当時は女がプロゴルファーになってどうする?という時代でした。まさか男子プロを(ツアーの試合数で)逆転するとは夢にも思っていませんでした。こんなに発展してくれてうれしいですよね」と目尻を下げた。
また、新シーズンへ向けて「選手には最後まで諦めずにプレーをしてほしいな、と思います。昨年の賞金ランクを見ても海外の選手が強い。日本の選手に、最後まで諦めずにプレーしてほしいです」と期待を込めた。LPGA創立50周年のメモリアルイヤーに、13年の森田理香子以来4年ぶりとなる日本人賞金女王の誕生なるかも注目されそうだ。
今季はステップアップツアーが主戦場となる佐久間綾女(21)=サザンヤードCC=、照山亜寿美(22)=サザンヤードCC=とともに同席した東尾理子(41)=サーフビバレッジ=は、各大会での地元選手の活躍に期待を込めた。「地元の選手が活躍すると地域活性化になる。ギャラリーも増えるので」。さらに、長男・理汰郎くんが最近、ゴルフを始めたことを告白。「こないだ初めてショートコースにつれて行ったんです。ゴルフをすごい好きになっていて。マナーを教えるのにとてもいいスポーツだな、と改めて感じています」と独自のゴルフ教育論も披露した。
20年東京五輪に向けたLPGAの取り組みについて、小林会長は「選手の能力を引き出す取り組みをしています。コースセッティングの多様化、4日間大会の増加など。私たちの目標は金メダルだけですから」と熱弁。樋口相談役も「今のアスリートはやはり五輪の金メダルが目標になると思う。ぜひ地元の人間が頑張らなきゃ盛り上がらない」との日本人ゴルファーの奮起を待望していた。