【金谷多一郎のゴルフ進化系アドバイス】<4>ドライバーからSWまでスタンスは肩幅に


 スタンスの幅というのも重要だ。両かかとの位置が肩幅となるように構えたい。そして、ドライバーからサンドウェッジまで、その広さを変えないこと。なぜなら、常に同じスタンス幅にすることによって同じ振り方ができるからだ。ボールの位置は、体の中心と左肩の中間地点。つまり、一般に言われる左かかと内側の延長線上となる。

スタンスの幅は両かかとが肩幅程度に

スタンスの幅は両かかとが肩幅程度に

 かつては左かかと延長線上にボールを固定し、クラブによってスタンス幅を変えていく―と教えられた。しかし、この旧来の方法ではスタンスの幅によってボールの位置が微妙に変わってしまうことになり、常に同じように振るということが難しくなる。ミート率を安定させるには、常に同じ振り方ができた方がいい。グリップの位置は体の中心よりやや左、クラブヘッドの最下点に据える。

 

重心は足の指の腹の部分に置く

重心は足の指の腹の部分に置く

 また、重心をどこに置くかというのも重要なポイント。それはよく言われる「土踏まず」という感覚的なものではなく、ずばり「足の指の腹の部分」。かかとに重心を置くとダウンスイングで踏み込むことができず、爪先に重心を置くと軸がブレやすい。お尻が壁からボール1個分離れる感覚で、足指の腹でどっしり支えるのがいい。そうすれば、インパクト後の左膝の送りもスムーズにできる。


 ◆金谷多一郎(かなたに・たいちろう) 1960年1月2日、東京都生まれ。57歳。8歳でゴルフを始め、日大ゴルフ部では主将。84年のプロテスト合格。87年の伊香保国際オープンでプロ初優勝。現在はレッスンやトーナメント解説などテレビ、雑誌などで幅広く活躍している。夫人は女子プロの(旧姓・藤田)智美。165センチ、64キロ。