キャロウェイゴルフが2月17日から、「けたはずれの」飛距離を実現する「GBB EPIC(ジービービー エピック)」シリーズのドライバーを発売する。革新的技術の「JAILBREAK(ジェイルブレイク)テクノロジー」によりボール初速を最大化。石川遼が驚き、上田桃子が「バイーンと飛んでいく」と表現した“禁断の飛び”が解禁される。
1月16日に都内で行われたキャロウェイゴルフの発表会。桃子はテスターとして「GBB EPIC STAR(スター)ドライバー」を試打し、データを測定した。「ふだん毎秒58~59メートル」のボール初速は、1球目に60・7メートル、2球目は61・8メートルを記録。「体が温まれば数値はもっと出る。ボールがバイーン!と飛んだ。ドライバーを替えただけで飛距離が伸びるのはうれしい」と驚嘆を隠さなかった。
キャロウェイゴルフが4年の歳月をかけて開発し、世に問う「GBB EPIC」シリーズ。アレックス・ボーズマン社長は「フェースだけで11件の特許を申請中。この会社で20年働いているが、とてつもない商品ができた」と自画自賛した。
なかでも象徴的な技術が、クラウンとソールとを一体成型の2本の柱で結んだ「JAILBREAKテクノロジー」だ。インパクトの際、一般的なドライバーだとフェースがたわむと同時にヘッドが上下にも膨らみ、エネルギーをロスしてしまう。しかしこの新技術では2本の柱が上下の膨らみを抑制する分、フェースのたわみが大きくなり、ボール初速が高まって大きな飛距離を実現する。
さらに軽量で高強度を持つα+βチタンの「エクソー・ケイジボディ」に、極薄で軽量の「トライアクシャルカーボン」製クラウンとソールを組み合わせてヘッド中央部分を軽くし、その分の余剰重量を最適配分。慣性モーメントを向上させた。
「GBB EPIC」には大きく分けて2タイプがある。アベレージ向けでアジアモデルでもある「GBB EPIC STAR」と、低スピンで飛ばす「GBB EPIC Sub Zero(サブ ゼロ)」。いずれも前述の最新テクノロジーが搭載されている。
「STAR」は「ペリメーター・ウェイティング」という調節機能があり、11グラムのウェートをソール後方のトラック(溝)上で移動することでスイングに合わせた弾道調整を行える。
「Sub Zero」は「フロント・バック・アジャスタブルウェイト」という調節機能を装備。ソール前方と後方の穴で2グラム、12グラムのウェートを置き換えることでスピン量や弾道を調節できる。
米ツアー参戦のため発表会には出席できなかった石川遼は、ビデオで出演。試打の感想を「これはすごい。ボールが前へ進んでランも出る」と語った。「GBB EPIC」のスローガンは「ルールは破らない。常識を破る。」。規制の範囲内で最大飛距離を追求するメーカーの技術と心意気が詰まったクラブだ。