菊地絵理香を3勝に導いたキャディー、その練習量と精神的成長に驚き!


 ◆女子プロゴルフツアーTポイントレディス最終日(19日、鹿児島・高牧CC)

 単独首位で出た菊地絵理香(28)=オンワードHD=が5バーディー、1ボギーの68で回り、大会最多タイ記録の通算14アンダーをマーク。初日から首位を譲らない完全優勝で、昨年4月以来のツアー通算3勝目を挙げた。ボギーを打たない安定したゴルフで3度目の逃げ切りV。昨年10月以来続いたツアー史上最多の海外勢の連勝を8で止めた。自身初のシーズン複数回優勝と国内メジャー制覇を目指す。渡辺彩香(23)=大東建託=が5打差2位。

 菊地を3勝に導いた川口淳キャディー(41)は精神的な成長に目を細めた。「2年前に専属契約した頃は、優勝スピーチをするのは嫌だから私は2位でいい…と平気で言っていた。それなのに(今大会前は)海外勢に負けないように差を詰めないといけない危機感がある…なんて言う。驚きました」と明かした。

 川口さんは上田桃子らのバッグを担ぎ、通算16勝のうち15勝が逃げ切りV。菊地の“逃げ切り力”を「本当によく練習する。ショットがうまいのにアプローチも上手で、ボギーをあまり打たない」と分析した。ウェッジを3本操る菊地を「風の強さや局面に応じて3本とも同じ距離を打てる珍しい選手。パー5で伸ばすための武器」と解説。生涯獲得賞金3億円を突破したヒロインをねぎらった。

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