霞ケ関CC、東京五輪へ女性正会員の受け入れを決定


 2020年東京五輪のゴルフ会場で、女性の正会員を受け入れるように国際オリンピック委員会(IOC)から細則の変更を要請されていた霞ケ関CC(埼玉・川越市)は20日、14人の理事が出席して約2時間30分にわたって臨時理事会を開き、細則の改定を決めた。

 2月以降、会員に対して行った3度の説明会の経過説明などが行われ、正会員を男性に限定していた細則の変更を全会一致で決定した。日本ゴルフ協会や東京五輪大会組織委員会には即時に連絡し、IOCにも伝達したという。五輪競技を管轄する国際ゴルフ連盟からは「大変喜ばしく、素晴らしい競技が霞ケ関CCで開かれることを心から望んでいる」とのコメントが即日、届いた。

 今年1月、小池百合子東京都知事が「この時代に女性が正会員にならないのは非常に違和感がある」と指摘したことを発端に火が付いた。「差別を禁じた五輪憲章に抵触する」などと世界的な騒動へと発展していった。この日、報道陣に対応した霞ケ関CCの今泉博総支配人は「世界的な時代の流れにかんがみて、五輪は関係なく、霞ケ関として自主的に、女性に門戸を開くことで意見が一致した。明日から適用されます」と説明。五輪開催に向けて、ようやく舞台が整った。

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