谷原、引き分けでマスターズ半歩前進


 ◆米男子プロゴルフツアー 世界選手権シリーズ デル・マッチプレー第2日(23日、米テキサス州オースティンCC)

 1次リーグ(L)第2戦が行われ、4組の松山英樹(25)=LEXUS=はロス・フィッシャー(英国)に2アンド1で敗れ、1分け1敗で第3戦を残して敗退が決まった。5組の谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=は、ライアン・ムーア(米国)と引き分けて1勝1分け。同組の池田勇太(31)=フリー=はジョーダン・スピース(米国)に4アンド2で敗れて1分け1敗。

 10年ぶりのマスターズ出場へのラストチャンスにかける38歳は、追い込まれても冷静だった。世界ランク60位の谷原は強風に苦しみ8番までに3ダウン。それでも「チャンスはあると思っていた」と我慢強く追いつき、決勝トーナメント(T)へ半歩前進した。

 初出場の初日に、優勝候補筆頭の世界ランク6位のスピースを撃破した粘り強さを持続した。世界ランク36位のムーアが4番から3連続バーディーを奪い3ダウン。だが1・5メートルにつけた9番でバーディーを奪うと、相手のミスに乗じて引き分けに持ち込んだ。

 マスターズ切符獲得には今大会8強以上が条件だ。決勝T進出をかけた24日の1次L第3戦は東北福祉大の後輩・池田と対戦。「いい勝負をしたい」と池田。谷原にとっては昨季、賞金王争いで惜敗した因縁の相手だが「やりづらいけど、勝つことだけに集中したい」と表情を引き締めた。

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