ジャンボ70歳初戦で覚悟「ラストステージだと思ってやる」衰えと戦い「万全ではない」


9番、ティーショットを放つ尾崎将司

9番、ティーショットを放つ尾崎将司

 男子プロゴルフツアーの国内開幕戦、東建ホームメイトカップは13日から4日間、三重・東建多度CC名古屋(7081ヤード、パー71)で行われる。歴代最多12度の賞金王に輝いた尾崎将司(70)=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ=は12日のプロアマ戦後「公表してるようにラストステージだと思ってやる」と、改めて今季限りでの引退を覚悟した上でシーズンに挑むことを誓った。

 日本ツアー歴代最多の94勝を誇るレジェンドが、並々ならぬ覚悟で初戦に臨む。「ラストステージだと思ってやるわけだから(いいプレーを)見せましょうなんて言えない」と独特のジャンボ節で決意を語った。

 70歳の誕生日を迎えた1月24日に「今年ダメならクラブを置く。シニア(参戦)はない」と明言した。腰痛に苦しみ、予選突破は66歳だった13年4月のつるやオープンが最後。昨季は出場12戦中9度も途中棄権した。それでも治療の成果で「去年よりいいのは間違いない。歩く力も上回っている」と手応えを得ている。

 体の衰えと必死に闘っている。オフは早朝のストレッチと夕方の自転車トレを欠かさず行った。「まだ初戦だし万全ではない。いい準備をするというのは必然だけど、この年で努力を続けなきゃいけないのがつらいよな」と苦笑いした。

 予選ラウンドを同組で回るはずだった、通算16勝で5季ぶりに本格参戦する伊澤利光(49)=フリー=が体調不良のため欠場することを聞くと「なんだそりゃ。シニア前のやつは。調整できないんかね」と厳しい言葉で残念がった。1970年のプロ入りから48年目、退路を断って勝負に挑む。(岩原 正幸)

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