女子プロゴルフツアーのフジサンケイレディスの第1ラウンドが21日、静岡・川奈ホテルGC富士Cで行われた。26歳でプロ6年目の比嘉真美子が放った打球が、観客の頭部を直撃。愛知県から観戦に訪れていた男性は救急車で静岡・伊東市内の病院に搬送され、右前頭部を4針縫ったが、命に別条はなかった。
打球事故が起きたのは470ヤードの5番パー5だった。比嘉が放った2打目が左に曲がって、約200ヤード先の観戦ロープの外側にいた男性の頭部を直撃。打った瞬間、比嘉とキャディーが「ファー」と大声で叫んで危険を知らせたが、男性は知人との会話に夢中になっており、気がつかなかったという。
比嘉は初日を1アンダー71で終えたが「何も考えられなかった」と話した。
日本の男女ツアーでは、観戦中にボールが飛んでくることがあるため、どの試合でも観客に打球から目を離さないよう、呼びかけている。大会関係者は「流血されていたので驚きました。CT検査なども受けていただきましたが、何も見つからなかった。今後も治療費などは(大会側で)負担させていただきます」と話した。