自己ベスト63で2位浮上…プロ4年目・堀川未来夢、素手でプレーするワケ


 ◆男子プロゴルフツアー パナソニックオープン第3日(22日、千葉・千葉CC梅郷C)

 32位で出たプロ4年目の堀川未来夢(みくむ、24)=Wave Energy=が9バーディー、1ボギーの63をマーク。通算9アンダーで1打差2位に浮上し、最終日逆転で初優勝に挑む。65で回った黄重坤(24)=韓国=が10アンダーで通算4勝目に王手をかけた。

 鬼門としてきた“ムービングサタデー”を頭脳的に攻略した。主催者推薦で出場した堀川は正確なショットで13番から4連続バーディーなど、自己ベストを1打更新する63。「去年からピン位置が難しい3日目が良くなかったので、ピンから狭い方にだけは絶対に打たないと心がけた」と会心の笑みを浮かべた。

 初日は73で85位と出遅れた。フェアウェーキープ率が28・57%で123位、パーオン率も38・89%の124位と低迷。「ここのグリーンは起伏があって硬い」と反省し、3ホールで第1打をドライバーから3ウッドに替えた。この日のフェアウェーキープ率は71・43%で4位。パーオン率は88・89%で1位。「フェアウェーからは狙ったところに打てて良いスコアにつながった」とうなずいた。

 ツアー屈指の感覚派だ。4歳でゴルフを始めたときから「感覚にこだわり」グラブをしない。だが11度の予選落ちなど苦しんだ昨年からは「毎日見て、1年間の平均値を上げたい」とパーオン率など部門別データも重視する。15年10月以来2度目の最終日最終組に「緊張すると思うので、安全策がいいスコアを出す近道」と冷静に初Vへの道を切り開く。(榎本 友一)

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