優作“準地元”で史上6人目選手会長Vへ2差2位「いい位置」


2番、豪快なティーショットを見せる宮里優

 ◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ第2日(28日、愛知・名古屋GC和合C)

 3差6位で出た宮里優作(36)=フリー=が9バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの65をマーク。首位と2打差の2位に浮上。レジェンド2人の分も活躍し、ツアー史上6人目の選手会長Vをつかむ。

 レジェンド2人の予選R同組対決にわく中、選手会長が決勝Rの主役の座を射程に入れた。宮里優はショット、パットとも好調で1番から3メートル、2メートル、1メートル、2メートルを沈めて4連続バーディー発進。予選R2日間で最多15バーディーを奪う猛攻で2差2位に浮上した。報道陣に囲まれると「アイアンショットがすごく良くなって、パットも感覚が出ている。本当にいい位置だと思います」とうなずいた。

 沖縄出身だが「準地元」だ。13年春から名古屋市内に在住。今大会会場まで車で約15分。この日は妻・紗千恵さん(40)ら多くの知人が応援に詰めかけた。「励みになります」と“追い風”も感じている。

 選手会長として昨年1月、青木功にJGTO会長就任を依頼し「お願いすることで選手としてのお時間を奪ってしまった」という気持ちもある。レジェンド2人には「まだ若手は学ぶ部分が多い。できるだけ長くツアーにいてほしいし、僕も一緒に回りたい」と笑った。

 一方で「早く引導を渡したいですけど、戦歴を見るととても渡せない(笑い)。2人を超えるには海外メジャー優勝しかない」。今大会で通算4勝目を挙げ、海外メジャー出場権獲得への足掛かりにする。(榎本 友一)

 ◆選手会長任期中の優勝 選手会長が設立された1984年以降、杉原輝雄、倉本昌弘、片山晋呉、宮本勝昌、池田勇太の5人。99年のJGTO発足後は片山が01年に3勝、宮本が08年に1勝、池田は13、14、15年に各1勝している。

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